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僕の友情物語 ~友情ってこうだよね?~  作者: 神矢 利久
第一章 平民編
7/10

日常

お昼ご飯を食べ終わると、カルロは僕をベッドに押し込んでから帰っていった。本当にカルロはおかん気質というか心配性だよね。んで、僕はというと、いい陽気にそのままかあさんが帰ってくるまで寝てしまった。まぁ、4歳だから昼寝だと思えば大丈夫だよね?寝る子は育つっていうし!そのまま夕飯の手伝いをして、元気をアピール。これで明日は外に出ても大丈夫なはず。


そして、次の日の朝。日課の両親ハグを受けながらかあさんの許しをもらう。今日はかあさんの手伝いで半日は外に出てもいいって!てか、半日ってどんだけ過保護なのよ、うちの親。


「じゃあ、まずは井戸に行って水汲みね」

「はーい」


ローテから離れたくない~とうざいとうさんを無理やり送り出し、朝食の片づけを終えてからかあさんと井戸へと向かう。この村は真ん中に井戸が一つだけあり、飲み水も生活に使う水もすべてそこから汲んでこなくてはならない。もちろん他の家も水汲みにくるので、朝は大混雑だ。


「あら、おはようローテ。もう体調は大丈夫なの?」

「風邪をひく子なんて珍しいからコンビルトが大騒ぎだったのよ」

「ほんと、たかが風邪で『ローテが死んでしまう!』ってねぇ」

「あぅ、とうさんがお騒がせしました」


久しぶりに顔を出した僕におばさんたちが声をかけてくれる。村中の女衆が集まっているのでここでは村の情報が全部集まる。とうさんが大騒ぎしていたことも村中が知っているってわけだ。うぅ、とうさんのバカ。すごい恥ずかしいじゃないか。


「ローテ、もう大丈夫なのか?」

「あ、おはよう。カルロのおかげで今日からお手伝い復帰だよ。今日はおばさんのお手伝い?」

「あぁ、水汲みのあとは兄さんたちと合流して森に行くけどな」


井戸の順番を待っていると、カルロが声をかけてくれる。三兄弟の一番下であるカルロは家の手伝いで大忙しらしい。水が足りなくなればおばさんの手伝い、食料が少なくなればお兄さんたちの手伝いと人手が足りないところにあっちこっちに連れまわされる。4歳なのに僕とは大違いだ。ちなみに僕のお手伝いは水汲みに畑仕事、家事手伝いがメインで森になど行ったこともない。理由はとうさんの許可が出ないからだ。


「いいなぁ、僕も森に行ってみたいよ」

「ローテじゃ無理だな。戦えないだろ」

「僕だって頑張ればナイフぐらい振れるよ!」

「振ったこともないくせに」


そう、この世界の森には魔獣が出るらしいのだ。故に森に出るのは戦える男衆のみとなっている。でも魔獣ってカルロが倒せるぐらいだからそんなに強くないんじゃないかな?僕も男だし、森に行ってみたいんだよね。というか魔獣とか見てみたいし。


「ま、もうちょっと大きくなってからだな」

「むぅ、すぐに大きくなってやる」


僕の頭をポンポンと叩いてカルロは帰っていった。むぅ、小っちゃくないのに。そのすぐ後にかあさんに呼ばれて水汲みをして洗濯を手伝う。洗濯中はもっぱらおばさんたちの会話。これぞ井戸端会議である。内容としてはどこの誰が強いとか最近あった家のこととか、旦那の愚痴とかを笑いながら話してる感じ。子供が僕しかいないからっておばさんたちぶっちゃけすぎじゃない?と思うも僕が口を挟めるわけがない。ここは聞きに徹する一択だ。


「じゃあそろそろ畑に行くとするかね」


村長のところのおばさんの一声で井戸端会議は終了された。声がかかる前に全員の洗濯は終わっている。ここからは家に帰って畑仕事の準備である。


「じゃあローテは飲み水を汲んで帰ってきてね」

「はーい」


かあさんは一足先に洗濯物を持って家に戻っていく。僕はもう一度井戸で家の飲み水用の水を汲んで帰る。ちょっと重いけど力仕事は男の仕事と思えば頑張れる。周りのおばさんたちが僕の姿を見て微笑んでいるけど、きっと逞しくなったと思ってくれているんだ。よぉーし、頑張るぞ!


進まない・・・。 気付いたら文字数が多くなっていたので、いったん切ります。

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