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僕の友情物語 ~友情ってこうだよね?~  作者: 神矢 利久
第一章 平民編
5/10

名付け

「う~ん」


頭の中であぁでもないこうでもないと考える。精霊さんたちの期待の目が重くのしかかる。いや、やっぱり表情は変わってないんだけどね?なんかわくわくしてる感じが見て取れるっていうか。どうしようかな・・・あ、わかった!


「よし、では発表しますね!」


散々悩んだけど、簡単なことじゃん!誰も名前を付けていなくて、さらにここは異世界。となれば!


「あなたがテラ、あなたはヴェンティ、あなたがアクアで、あなたがイグニス」


ラテン語にしてみました。そのままの意味なら分かりやすいしね。中二病患っといてよかった!精霊さんたちも特に不満はなさそうで、それぞれ自分の名前を何回も復唱している。やっばいなぁ~、下級精霊で子供の姿だからめっちゃかわいい!!これ、このままの勢いで敬語も外しちゃっても大丈夫かな?


「気に入ってくれましたか?」

「アクア きにいった」

「イグニスも」

「テラ わるくない」

「ヴェンティ きれい」

「よかったです。それで相談なんですが、僕と友達になってくれませんか?」

「ともだち なに?」


そっからかー!まぁ、今まで名前とかもなかったらしいし、友達とか言い出す人もいなかったんだろうな。でもこのまま命令する関係になっちゃうのは絶対に嫌だ。友達で力を貸してもらうとかの方がなんか楽しそうじゃん?それに何もない時でもこの子たちを愛でたいしね!全力で説得するよ!!


「友達っていうのはですね・・・」


僕の精一杯の説明でわかってくれたのか精霊さんたちは快く友達になってくれた。最後に「わかんないけど」とか言ってた気がするけど気のせいだと全力で思うよ。とにかくこれで話しやすくなったね。さて、あと聞いておくことはあるかな?


「あ、中級以上の精霊を呼ぶときは何か変えた方がいいのかな?」

「おねがい かわる ちからつかう ちゅうきゅう くる」


ふむふむ、頼みごとによって中級とか上級の精霊が来るのか。範囲とか威力によるんだろうな。ん~、どのくらいから中級になるかとか試してみたいけど、さすがに家の中じゃ危ないよね。でも、家の外で一人の時とかないし、どこで試してみようかな。


「ローテ アクアたちよぶ ひとり だけ」

「え?」

「ちからつかう みんな いっしょ いい」

「すがた みせる ローテだけ」

「これ せいれい やくそく」

「なんで?」

「ひと テラたち みえない」


ああ、精霊さんたちの姿が見える人って特殊なんだっけ?それじゃあいきなり何もないところに話しかける変人扱いされちゃうもんね。一人の時に呼んで全力で愛でよう。


「わかった。精霊さんたちのことは知られないようにするよ」

「! ひと くる ばいばい」

「うぇ!?」


精霊が消えたと同時に玄関のドアが叩かれて、そのまま開いた。

待ってよ精霊さん。樽覗き込んでる状態じゃ、また変人だと思われちゃうじゃん!


今回でちゃんと友達になりました。次は人間のお友達です。

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