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今後の調整など
「アリシア。どうだった」
「武器は渡せませんでしたが樹様は自力で試練を乗り越えられました」
「さすがお兄様だ!」
「ですがやはり戦いかたはみじゅくです。このままではいつかとてつもない怪我をしてしまうかもしれません」
私は自分の考えを言いました。
「ならば回復役をつければいい」
「そうですね。私の友達に暇な僧侶がいるのでその人にレスキューの準備をさせましょう」
「これで万全だな」
「はい。育成はこのまま調整しつつで大丈夫かとおもいますが……」
「他に何かあるのか?」
「お嬢様から樹様へのアプローチが必要かと」
「……浮かれすぎていた。そうだなお兄様が万が一にも他の誰かと恋仲になってしまったら……」
「しまったら?」
「そいつは不慮の事故で死んでしまうな。残念なことに。悲しむお兄様を慰めるのは私の役割になるな」
「そうですね……無駄な犠牲を払わないようにですね」
「そうだな。私は育成と同時にお兄様に振り向いて貰えるように頑張るよ」
「その意気です! お嬢様!」