流れ星
とても短いです
風に吹かれる綿毛のように。
けれど、舞い上がることなく。
けして、浮かぶこともなく。
風に吹かれた名も無いあの、青い小さな花のように。
何処までも儚く、落ちる。
ぽろり、と。
流星とはよく言ったものだ。
光の尾を細く引きながら、落ちていく欠片。
すうっと濃紺を滑り落ちる。
とうに力を尽きているだろうに。光ることを諦めたくないように見える。
でも、落ちるのは決定事項。
それでも、と輝く星が眩しくて。
目を逸らしたくなるけど、綺麗だから。最期まで見たいと思うのです。
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