—005—友情確認
こんにちは、エリカです。
まだまだカンボジアには到着しそうにありません。
カンボジア国内のお話から読みたい方は
<00>に飛んでください。
申し込みが開始されると、
申込書をすぐに持って帰り、親にサインをもらい、
すぐに提出した。
誰にも「行く?」「行かない?」なんて確認しなかった。
締め切りも終わり、出発前のオリエンテーションが始まった。
久しぶりに皆に会えるな、と思って教室に行くと、
知っている人は誰もいなかった。
入り口に立ち尽くしていると、
カンボジアへ引率してくださる高木先生が後ろからやってきて
「高橋さんね、適当に座ってちょうだい。」
と、声をかけられた。
その声に私はビックリした。
高木先生は、私の苦手な先生だったから。
引率の先生の確認なんて…してなかった。
うかつだった。
そして、なっちゃんさえ居ないこの現状…。
ぎこちなく歩いて一番近い席に座ると
高木先生が、なっちゃんは本日のオリエンテーションを休むことが告げられた。
あれ…?他には…?
結局、カンボジアに行くのは、単位の足りない、なっちゃんと、私と、その他知らない人だけだった。
友情って…。
卒業旅行はカンボジアじゃなかったの…。
エリカさん、その場のノリってものを覚えましょうと自分に語りかけた。