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カンボジァ  作者: 高橋美雪(たかはし はるき)
1日めっ
24/33

−023ー暑い

だんだん楽しくなってきた。

外を走るバイクに目をやると、3人4人乗りがあたりまえ。

車の屋根にも人がいる。

……………暑い。

窓一つあけず密閉された空間。

その中の暑さといったら、なかった。

日本の暑さなんかへでもない。

「暑い暑い暑い暑い!!」

スーツケースをガタガタ揺らしながら、皆、日本語で騒ぐ。

運転手さんは、窓あけていいよ。とジェスチャーで言った。

窓を手動であけると、むわんと生暖かい風が入ってくる。

「暑い暑い暑い暑い暑い暑い!!クーラークーラクーラ!!」

再びスーツケースをガタガタ揺らしながら騒ぐ。

運転手さんは、ふぅーとため息をついて、エアコンに手を伸ばした。

私たちは運転手さんを日本語で褒め称え

窓をしめた入れた。

エアコンのスイッチが入った瞬間。

くさっ。

かび臭いニオイが車内に充満した。

「臭い臭い臭い臭い臭い!!」

再び(以下略)

運転手さんは思ったはずだ。

「煩い日本人め…。」

エアコンを止め、窓をあけて車は快調に飛ばした。

あっあれ日本のだ。あっあっちも日本語だ。

あ、日本語。

日本語の看板がたくさん。

あ、ホームシックっぽい私。

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