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カンボジァ  作者: 高橋美雪(たかはし はるき)
1日めっ
21/33

ー020ー到着

カンボジアに入国するには、ビザが居るらしい。

へー。ビザって何?

タイを出発すると、飛行機の中で何やら用紙が配られた。

入国審査用の紙と、到着ビザ用の紙らしい。

何が何だか分からないけれど、先生が書いたものを真似して、用紙に記入。

そうこうしている間にカンボジア到着。

へーここがカンボジアか。ふーん。

まずは、ビザ。………確か。

カンボジア出発前に、先生が履歴書かパスポートに使うサイズの顔写真を持ってくるように言っていた。

長い列にならんで順番を待って、その写真とパスポートを一緒に出した。

ガチャッという激しい音がして、写真の顔の真ん中と書類をホッチキスでとめられる。

人の顔に何すんの!?

衝撃だっ!!

けれど、しばらくして返ってきたパスポートには大きなスタンプが押されていて、私ご満悦。

次、入国審査。

1人ずつらしい。心細い。恐い。

残った用紙とパスポートを出す。

お兄さんがスタンプを押した。

そして、私の立っている目の前で、お兄さんの居る机の端についている、

小さい黒い丸いものを指差して、「フォト」と言った。

しゃ…………写真デスカ。

じっとカメラを見ると、

「スマイル」

と、お兄さんに言われた。

ニコッと笑ってピースサインをすると、お兄さんは

「カワイィネ」と言ってパスポートを返してくれた。

テンションアップ。

手をふってお兄さんと別れた。

荷物も無事受け取った。

なっちゃんの裁ちバサミのようなものが入った袋も無事流れてきた。

佐藤君と、花田さんが荷物を乗せたカートそれぞれ押しながら最後尾につく。

到着ゲートに向かって、某ドラマで見るような、医師の総回診のように、

先生を先頭に行儀良く歩いていると、急に先生が振り返った。

「Welcome to Cambodia」

そして、ニヤッと笑った。

自動ドアが開いて、さっきまでの空港とは違う空気が流れてきた。

ついた…。カンボジアについた…。

ここが…………カンボジア。

私の気持ちは、すでに帰国して良いほど満足していた。


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