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カンボジァ  作者: 高橋美雪(たかはし はるき)
1日めっ
16/33

ー015ー一応合流

一応合流できた。

先生は、当然荷物のチェックをすませ、チェックインカウンターで、

鷹のような目と、ニコッと笑った口元でカウンターのお姉さんを捕まえていた。

カウンターはたくさんあるが、そのお姉さんの所以外は誰もいなかった。

飛行機出発35分前。

息を切らしながら私が思ったのは

彼が居る…。

パスポートを提出し、チェックインの手続きの間に高木先生が聞いた。

「刃物類は持ってないわね。」

次はピコンと鳴るヤツだそうです。

あれは、なんて言うんでしょうか?セキュリティチェック?

各カバンの中を確認しはじめた。

私はアレは嫌い。いつも鳴るし。

手術しました?体にボルト埋まってませんか?とか聞かれるし。

「あ、カバンの中にはさみがあった!!」

と、なっちゃんが取り出したのは、裁ちバサミ系の割と大きめのハサミ。

なぜカバンの中から裁ちバサミ!?

「先生、これ私居る。取り上げられたら困る。」

ということで、高木先生が困り顔のカウンターのお姉さんから袋をいただき、ハサミを入れて預かり荷物にしてもらっている。

横に居た花田さんが笑いながら言った。

「私、子どもの頃、ドロップ持ってて、鳴ったことがあるんですよ。」

「…………。」

「どうしました。」

私がカバンから出したのは、ドロップだった。

カランカランと音を出す。

「先生、これ私居る。」

と、高木先生に見せると、高木先生は

「見せたら良いから。そのまま持ってなさい」

出したついでにドロップを出して口に入れると佐藤君がクスッと笑った。

「可愛いですね。」

倒れそう。


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