9話
『エルマンの元に戻った浦島太郎一行は、水の神殿と水の精霊を元の姿に戻したことを報告しました。エルマンは深い感謝の意を表し、太郎たちにお礼の言葉を述べました。
「お前たちのおかげで、村と神殿は救われました。本当に感謝しています。」
エルマンは感動した様子で言いました。
続けて、エルマンは太郎たちに2つの物を託しました。1つ目は古代の書物で、水の精霊の力を呼び覚ますための秘術が書かれていました。2つ目は光る水晶で、これは水の精霊の加護を受けた特別なアイテムでした。
「この書物と水晶を持って行ってください。次の精霊の力を呼び覚ます際に、きっと役立つでしょう。」
エルマンはそう言って、太郎たちにそれを手渡しました。
さらに、エルマンは村の中で魔術に長けた若き男性を紹介しました。その青年は、鋭い目と知的な顔立ちをしており、しっかりとした佇まいを持っていました。
「彼の名はライオネルです。若いながらも優れた魔術師で、この村の誇りです。彼の助けがあれば、次の試練も乗り越えられるでしょう。」
エルマンは太郎たちにライオネルを紹介しました。
ライオネルは一歩前に出て、丁寧にお辞儀をしました。
「ライオネルと申します。勇者浦島太郎様、あなた方の旅にお力添えさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。」
太郎はライオネルの申し出に感謝し
「ありがとう、ライオネル。君の力を借りられることを嬉しく思う。一緒にアルマーナのバランスを取り戻そう。」
ライオネルは力強く頷きました。
「はい、全力を尽くします。」
太郎一行は新たな仲間を得て、次なる目的地へと向かう準備を整えました。彼らの前にはさらなる試練が待ち受けていましたが、今度はライオネルという強力な仲間を得て、さらに強く、団結して進むことができると感じました。
村の祝賀会も終わり、再び旅立つ太郎たちの背中を見送りながら、村人たちは祈りと感謝の気持ちを込めて見守りました。新たな冒険の始まりに、太郎たちは希望と決意を胸に、次なる精霊のもとへと歩みを進めました。』
