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始龍の賢者  作者: みんと
貴族学院 編

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第31話 Aクラス


 ドマスに勝利したことで、俺のAクラス入りが決定したのだが……。

 どういうことか、俺が教室に入ると、生徒たちがざわつき始めた。

 女子たちはみな、「きゃあ……! アレ誰!? 超かっこいいんですけど!?」だとか、「あんなカッコいい男の子、この学校にいたかしら?」などと俺をはやし立てる。

 もちろん、みんな後でナンパしよう。

 ライゼたちも、俺を愛おしそうな目で迎えてくれる。

 反対に、白い目を向けて、非歓迎ムードなのは、男子たちだった。


「なんだアイツ……女にちやほやされやがって、いけ好かねえ」

「あいつ、Fクラスからの転入らしいぜ。決闘に勝ったからだそうだ」

「まじかよ、そんなのまぐれじゃね?」

「Fクラスの雑魚が、まぐれで勝ったくらいで粋がるなよな」


 まったく、全部きこえているんだけどな……。

 龍の聴覚は鋭敏だ。もちろん、その眷属である俺も例外ではない。

 まあ面倒ごとは避けたいので、無視するけどな。男といちいち言い争うのも無駄だ。


「よお、ライゼ。カンナ、ティナ。待たせたな。俺もようやくAクラスだ」

「レルギア様なら、すぐに上がってくると思ってましたよ!」


 俺はみんなの近くの席に座る。

 男どもから視線を受けるが、まったく気にしない。

 そうこうしているうちに、Aクラスの担任が入って来た。

 Aクラスの担任は、Fクラスのハリヤマとは打って変わって、やる気に満ちた若い教師だった。

 教師は俺に気づくと、軽く会釈をし、挨拶をした。


「おや、見慣れない生徒がいますねぇ……。一応自己紹介をしておきましょうか。僕はAクラス担任のフォンド・ファルフォッサです。君からも、クラスメイトに向けて自己紹介をお願いしましょうか」

「俺はレルギア・フォスフォフィライトだ。とある事情でAクラスになった」


 俺は一応立ち上がり、クラスメイトを一瞥する。

 すると、「きゃあああ! レルギアくんだって! かっこいい!」と黄色い歓声があがった。


「ああ、きみがドマスくんを倒したというレルギアくんですね。それに、Fクラスとはいえ教師を倒したとか……」


 フォンドがそう言うと、クラスがどよめきたった。


「おい、あのイデオット家のドマスを倒したってほんとかよ」

「先生を倒したなんてありえねぇだろ?」


 みなそれぞれに俺について噂する。

 あらら……先生もやってくれるよ……。俺は目立ちたくないのにな……。


「こらこら、皆さん静かに!」


 フォンドが静止を促すとみなすぐに黙った。彼はしっかりとこのクラスを治めているようだ。

 それからすぐに本格的な授業が始まった。

 今日の授業は、ポーション調合の授業のようだ。


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