表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/2

【実在証明】現実を知った、そのあと。

 



 サンタはいる。

 いるのは、いる。

 たとえ、幼稚園児の枕元に百円程度の十二色入りの折り紙を置こうとも。

 その折り紙にオレンジ(スーパーの店名)のシールが貼られていようとも。


 サンタはいる。

 いるっちゃ、いる。

 たとえ、プレゼントの用意をわすれていた姉が、慌てて冷蔵庫からいちごを一パック出してきて、娘(私から見ると姪っ子)の枕元に置こうとも。


 園児だった私は、オレンジのシールを見て現実を知った。サンタは母親か、と。

 幼かった姪っ子は、朝起きて素早くいちごをベッドの上で食べていた。




 サンタはいる。

 サンタは、子供が欲しいと思っているプレゼントを届けてくれる人。


 私は、折り紙が大好きだった。

 サンタの夢は崩れたけれど、とても嬉しくて折りまくった。

 姪っ子は、いちごが大好きだった。

 幼すぎたから、『サンタ』とかは理解できていなかったが、とてもうれしそうで、一パックをぺろりと食べ切ってしまった。


 欲しいと思っているものはもらえた。

 大好きな食べ物をもらえた。


 母親からだったけど、そこには愛があった。


 だから、サンタはいる。




 ── fin ──

非実在証明は、8時頃に投稿します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ