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麗景殿の女御


一ヶ月後、佳子様は東宮様の元に入内した。


いざ、御所へ!

そして女の花園、嫉妬と欲望に満ち溢れた後宮へ!しゅっぱ~~つ!!!


張り切って来た御所は、現代の趣ある京都御所では無かった(当たり前だけど)。

絢爛豪華。

その中で、女性たちがまるで花々のように色とりどりの美しい十二単を着ている姿が、一層、華やかさを表現していた。

映画の世界に迷い込んだみたい!

すごいわ……。




現代みたいに東宮御所があるのかと思っていたけど、帝と同じ御所内に東宮様の後宮もあるといった、なんともややこしいものだった。

御所が一緒なら、どっちに入内したかなんて分からないんじゃないかと思ったけど、ちゃんと、入内の式というのがあり、後宮も帝と東宮できちん住み分けが出来ていたから驚きだ。

史実ではどうだか知らないけど、この世界では弘徽殿(こきでん)麗景殿(けいれいでん)を行き来する「細殿(ほそどの)」で線引きしている。

麗景殿より右側が事実上の『東宮の後宮』だった。なら、東宮は何処にいるのかというと「昭陽北舎(しょうようきたしゃ)」を住居にしていた。


佳子様の局は「麗景殿(けいれいでん)」。


後宮、後宮といってるけど、他国と違って我が国では『内裏(だいり)』と呼称されている。

帝の私的区域を『内裏(だいり)』と呼ぶみたい。

前に間違って「後宮」呼びしたら、佳子様から「茂衣羅(もいら)は他国の言葉をよく知っているのですね」って言われちゃったよ!

前世の言葉なんかが無意識に出ちゃうことがあるけど、流石、時継様の妹。まったく動じないし、面白そうに色々聞いてくる処なんてそっくり!血のつながりを感じた瞬間だった!大人しそうな感じだけど好奇心旺盛なのかもしれない。


内裏(後宮)七殿五舎(しちでんごしゃ)のうちの一つで、局を賜った后妃の称としても使われ、佳子様はこれ以降、「麗景殿(けいれいでん)の女御」と呼ばれるようになった。


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