蛍
冷戦という波が武器市場、金融、を拡大し、大きな資本となり資本主義国家の力を強くした。1979年以降、アメリカは台湾との国交を放棄。中華人民共和国という巨大な市場を確保したことによりアメリカの資本経済力は益々力を持ち、巨大な怪物へと変貌を遂げていた。やがて日本、韓国、オーストラリアも台湾との国交を放棄。国交は回復することなく2016年。深刻化する米中対立をもってようやく台湾との国交が回復した。しかし中華人民共和国は強く反発し、来る2020年、”死の年”(D-year)を迎えた。そして”死の年”(D-year)は確実に世界の方向性を変える転換期となった。それから27年後の日本、しがない男である今村宏海は就職活動を無事に終え、今年から医療機器や薬品などの開発を手掛ける企業「森田科学」へ就職することが決まった。そこで彼は西原未来という人物に出会うが、彼女に出会ったことで宏海はある大きな事件に巻き込まれていく・・・。
プロローグ
2021/05/19 12:51
(改)