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二回目 のおわり

昭和16年12月上旬大陸のガキ大将が、自国民も多くいる英国領香港沖合の英国海軍東洋艦隊に爆撃を敢行した。

ガキ大将、何をとち狂ったか。まあ、たぶん自分の物に再度するために一度英国感を消し去ろうとしたのだろう。行きしなと帰りしな、香港島まで爆撃した。しかも意図的な無差別爆撃だ。

これには同盟国であるドイツもどん引きした。

だって、無差別爆撃なんてしたら、逆にあいてからこてんぱんにされるのだし。

20年前の欧州大戦で毒ガスを使い、敵味方問わず殺傷しようとした結果日英露夢百率いる連合軍にこてんぱんもいいところまでのされ、結構きつい枷をはめられたドイツ。

今回の日本遣欧軍基地攻撃は、ドイツからしたら想定外の自体だった。なんせ今回は慎重に慎重を重ね、オーストリア西半分の市民にドイツとの合併を望ませる工作を入念に行った。まさか、その一番西側に日本軍の基地があるとは。

日本からしたら単純に欧州のど真ん中だから、どこへ展開するにも行きやすいなあと言うだけで選んだ立地で、思いっきりとばっちり食らった形。

まあ、話を戻して、このガキ大将のおいたに対して思いっきり日本と百済、そして英国がプッツンしちゃった。アメリカを誘って、独塞の援蒋ルートを思いっきり閉鎖。ロシアもこれに乗っかった。

人口だけ多いけど、政治的にも技術的にも前世紀的なガキ大将と、その子分半島。ドイツの軍事顧問と、支援が無いとどうにも現代戦なんて無理。

対するは、日本大好き素っ頓狂集団を味方につけた現代まで残る4大帝国

シベリア南部に生まれた共産主義国家ソビエトから赤い人が輸出された結果毛が無い毛さんと仲間内でも呼ばれる毛をトップとする中国共産党が中国国内でテロ活動を始め、中国はこれに対応しなければならなくなった。

連合国側は敵対していたから支援はもらえない。その上同盟国であるドイツもどん引きした結果軍事顧問団と支援を一気に引き上げた。さあどうしよう。

答え、満州への宣戦布告を無かったことにした。

もう阿呆としか言い様がない。

中国国内では無かったことになっても世界的には、宣戦布告したからには勝ち負けは決めてもらわないと。

満州国は大いに奮闘した。ユーラシア大陸の大動脈、シベリア鉄道が、日本とヨーロッパロシアを往復する途中で国境の町ハバロフスクにて、双方からの支援をおいていく。満州国は史実日本の立場となった半島と戦ってもいるが、史実援蒋ルート以上に安定かつぶっとい支援ルートによって、現在の国境線を中国側に飲ませることが出来た。


昭和18年4月

日本の大分に前線基地を得たアメリカの最新鋭大型爆撃機B-29が大編隊を組んでガキ大将の軍事施設をたたきまくった。

まあ、その後にRNB-15とJNB36というB-29を遙かにしのぐ大型爆撃機の混成編隊がおまえらどこからそんなに湧いたという規模でガキ大将の国内にあるありとあらゆる(治安維持用を除く)軍事基地を消し飛ばした。

日英軍が7分で空が3分という規模を見たガキ大将の国民は機械の蝗害だと大騒ぎした。「どっちかっていうと陸しか無いんだし一度洗っていいよね。答えは聞いてない。」

どこぞの紫色したヒーローサイドの怪人みたいなことを言いながらぽんぽんと転送陣が刻まれた玉をばらまいているのは、大日本帝国陸軍敦賀航空隊の隊長さん。

昭和19年1月に残されていた治安維持用の軍事施設が突如として起きた洪水できれいさっぱりなくなった。

原因はあの隊長さんたちがばらまいた玉に刻まれた転送陣。

オペレーション・ノア・アークと名付けられた、大規模洪水を引き起こしたのは、マリアナ海溝の海洋深層水。

連合軍はガキ大将をことさら危険視しており、子分の半島は「あ、居たんだ。そこに居ると危ないよ。」という態度だった。

欧州では、ドイツ帝国が、喧嘩をふっかけた形となって巻き込んでしまった日本にこてんぱんにやられたため、対墺作戦は完全に破棄された。

ドイツに呼応してオーストリアに侵攻しようとしたセルビアはオーストリアと、イタリアから締め上げを食らい、イタリアにアドリア海沿岸部を割譲。史実のセルビア共和国に相当する領域を除いた残りをオーストリアに割譲した。

オーストリアとしてはちょっかいかけてきてうっとうしかったから対応しただけで有り、割譲された領土はすぐに放棄独立させた。

国民の意思で再びセルビアに合流しようとかまわない。ただオーストリアにちょっかい出さなければという意思で。


昭和20年も後半となり世界大戦となった今次大戦に世界各国がうんざりしていたが、終結の決め手となることがほしかった。

連合国は、人口だけは馬鹿みたいに多い癖して政治は3流経済4流のガキ大将に生け贄になってもらうこととした。

昭和20年8月5日夕刻

連合国が誇る撫子倶楽部が、中華民国江蘇省沖合に集結した。

夕日を背に単縦陣を組む彼女たちの姿は多くの連合国民を魅了した。

ド深夜に彼女たちへある砲弾が補給された。そして、静かに、目標が定められた。

生け贄となったのは中華民国の副都と定められた古都、南京市。

8月6日朝

南京市上空1000mにあの補給された砲弾が撃ち込まれた。

南京はいつも通りの朝を迎えようとしていた。昨日と同じ1日が始まるはずだったが、砲弾が撃ち込まれた1時間後、南京市があった場所は深い深い穴が出来ていた。

8月15日に中華民国は継戦能力を失い連合国に無条件降伏した。

9月2日中国武漢市に日本海軍の戦艦武蔵が停泊。その甲板上で、日英米中が講話文書に署名をした。

昭和20年9月半ば

「え?!あれ(戦艦武蔵)が揚子江を武漢まで遡上したの?!よく腹擦らなかったね。相変わらず日本はやることなすことぶっ飛んでて見てて退屈しないよ。」

布哇は、広の東条家が有する別荘にて、ルーズヴェルト大統領があきれて苦笑する。

「いや。あれ揚子江を遡上したんじゃ無くて、上空500mから投下しても大丈夫な規模の水場がある内陸の都市を選んだら武漢になったっていうだけのショーも無い理由だ。なんてったって、当初は、スイスで調印しようと調整してたら、「連れてってやるから、武蔵の甲板で。」とあの国にいわれて、武漢の上空500mから投下だよ。」

「武蔵って大和クラスの2番艦だよな。だとすると6万トンはあるだろ、それを上空500mまで持ち上げて、しかも今の武蔵の母港は横須賀だろ。そこから武漢までは二千数百キロ有るわけだが、いかに航続距離が長くても。」

驚きつつ考えにふけるフランクに対して、

「考察してるところ悪いが、運んだのはあの国の駆逐艦な。」

どこぞの宇宙を背負った猫のような表情となるフランク。

「デストロイヤー?吹雪クラスで引っ張ったっていうのか?」

「あの国の駆逐艦だ。これが運んでいったやつのスペックカタログ。」

そういって、A4用紙50枚もの資料を渡してくる東条君。

「デストロイヤーなのに全長が5万マイルもあるのか。この国はどれだけ技術があるんだ。」「あの国の王族曰くただのお祭り付きで暇に飽かせて研究をしまくる連中の集まりだそうだ。」

そう言ってさらにいくつか資料を上積みしやがった東条君。

「もう、あきれるしか無いな。」

「ああ。大いにあきれてくれ。俺はもう何もしらん。」

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