ブラッシング
そうやって決別するの
何と?
自分と
少しでも綺麗になりたくて
少しでも身軽でいたくて
どんな香りも残さずに
無味無臭になりたくて
一生懸命にブラッシング
血が流れてもブラッシング
流れる血は
悪い血だって
みるみる洗面台が赤く染まる
だんだん楽しくなってくる
目的なんてとうに忘れた
ただ
少しでも
少しでも綺麗になりたくて
近付きたくて
何に?
自分に
近付いて
自分を知って
そして
決別するの
自分の味を知るの
綺麗になって初めてわかる
あぁ
汚い奴だったんだなって
ほら、ここのところ、食べ通しだったから。
ありがとうございました。