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あの後、彼女たち4人と奴隷契約をすませた。
彼女たちに、俺の血を一滴飲ませるだけだったが。
4人の服は奴隷商が用意したものを着ている。
奴隷商を出た後、宿に直行し大部屋を一つ一泊でとった。
5人もいるため少々狭く感じる。
魔法のマイルームに泊まればいいのかもしれないが、
リュリィサの事もある。
今晩は我慢してもらおう。
「まずは、自己紹介しようか。
俺の名前は、田中 朗。
・・・・・・歳は16で、
・・・・今は無職だ。」
自己紹介ムズカシイ。
趣味等も言ってもいいが、元の世界の事をまず説明しないとわからないだろう。
4人もそれに続くが、
「ユニです。
12歳です。」
「名前はエイリナ。
16よ。」
「ルリカだ。
20で、元冒険者。」
「・・・・・リュリィサ。」
ダメだ。
みんな気力が全くない。
奴隷だから仕方ないんだろうけど。
後、いきなり宿屋に連れ込んだせいもあるのか?
今は、話をすすめるか。
「俺がみんなを買ったのは色々あるが、
まずこの世界の事を教えてほしかったからだ。」
そう言い、召喚された事。
利用されそうだったため、国をぬけだした事。
そのため、この世界について何も知らない事等。
俺のことについて話していく。
念のため、この部屋に魔法で結界をはり中の事は一切わからないようにした。
「ご主人様は勇者様なの?」
年下のユニが瞳をかがやかせながら聞いてくる。
「勇者じゃないな。
勇者の・・・、近くに座ってた人の1人だ。
あぁ、俺の事はロウとよんでくれ。
ご主人様とか様付けはなしで。
話し方も好きにしていいぞ。」
勇者と一緒に召喚されたことが効果があったのか、
彼女たちに少し気力が戻ったように見える。
もしくは、否定したが勇者と思われたのか?
「ここまでで何か聞きたい事あるか?」
何もないようだ。
遠慮してるだけかもしれないが。
「そういうわけで、この世界の事を教えてほしかったからみんなを買った。
他の人に聞けばと思うが、信用できるかわからないしな。
後は、俺の事が召喚した国に知られないようにするためだ。
毎回近く人に一般常識聞いてたら噂になるだろうし。
次に、みんなのステータスをみたいんだがいいか?
カウンタースキルを持ってるなら先に言ってほしいんだけど。」
「少しいいでしょうか?
ロウ・・さんは、鑑定系のスキルをお持ちなのですか?
後、カウンタースキルとは何でしょうか?」
エイリナが聞いてくる。
カウンタースキルを説明し確認したが、聞いた事はないらしい。
4人のステータスに関しては、予想外が1人。
正確には2人だが、リュリィサはわかっていたことだし。
他の2人に関しては問題はない。
名前:ユニ
年齢:12歳
レベル:4
種族:獣人・兎族
職業:奴隷
スキル:治癒魔法
名前:エイリナ
年齢:16歳
レベル:6
種族:人族
職業:奴隷