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俺の目の前には小さな村がある。


「やっと人がいる所に入れる・・・」


今まではすべて素通りしてきたからな。


この世界の美味い食事やらに思いをめぐらせ、意気揚々と村に入ったんだが、


「おら!さっさと進まねえか!!」


捕まってしまった。


いや、まあね?


逃げる事も、倒す事も出来たんだがおとなしく捕まった。

この世界の常識が分からない内はおとなしくしておこうと思って。

もしかしたら、こちらが何かしたのかもしれないし。


とりあえず、今の状況を整理しよう。

武器などは持っていなかったためか、縛られたりはしていない。

前と後ろに1人ずついる。

見た目はまるっきり盗賊だ。

強面に筋肉質の体・・・


なんで俺は男の体観察してるんだ・・・・


男なんてどうだっていい!

次だ!


村の中央と思われる場所に100人ほどひとがいるな。

集団の塊を、20人ほどが周りをかためている。

他に、村のあちこちに17人か。

そのうちの、6人ほどは家の中を物色中か。

残りは、あれだ。

村の女だと思われる人が連れていかれたんだろうか。

4人ほど。そして、盗賊(?)7人。

後は、察してくれ。

声がきこえてきて、ちょっとあれな気分とだけ言っておこう。


今更だが、なんでわかるのかって?

気づいてるかもしれないが、魔法の力だ!

後は、魔眼の力だ!


考えているうちに、俺も集団の塊の中に放り込まれた。


「大丈夫ですか?」


近くにいた、人のよさそうなおっさんが声をかけてきた。


どうでもいいが、ここは女の人から声をかけてほしかった。

なぜ男なのか・・・


そんな事を考えながら、状況を聞いてみたんだが


やはり、あいつらは盗賊らしい。

あとはありがちな話だが、金目の物・食料・女や奴隷商に売れる人が目的みたいだ。


この世界は、奴隷があるのか・・・

(ゴクリ)


ハッ!今はこの状況をなんとかしないと。

どうしようか?


殺すのは無理だ!

今はまだな。

この世界で生きていくためにそのうち出来る様になったほうがいいのかもしれないが。

となれば、気絶させよう。

思い立ったが吉日、電魔法!!

続いて、丈夫な縄を魔法で作り縛り上げる。

村に散っていた盗賊もまとめて一気にやってしまった。

後は、盗賊たちを一か所にまとめた。


その際に、

ピピピピピピピ

と、レベルが上がった時に流れた音が聞こえたんだがそれだけだった。


音がうざいため、後でステータス操作で無音にできるかみてみよう。


村に散っていた盗賊たちを連れていく際、女の人達に、

浄化魔法や、この事で妊娠はしないよう魔法をかけたりとちょっと頑張った。

頑張ったのは、あれな最中だったこともあり自制心が必要だったせいだ。


全てが終わるまで村人たちは茫然としていたな。

その後は助かったことに気付いたのか泣いたり、喜んだりと色々だ。


「どなたか知りませんが、この村を救っていただき感謝いたします。」


と、じいさん(村長か?)が話しかけてきた。


お礼がしたいとの事で、爺さんの家に招かれることになった。


村人たちは、盗賊たちに殺された人の墓を作ったり、壊されたもの等の処理をしていた。


盗賊に関しては、魔法で拘束してあり放っておいても大丈夫な事を説明し放置だ。

ほとんどの村人が盗賊を殺しそうな雰囲気だが。


村長の家(爺さんはやはり村長だった)で、はなした結果だが、盗賊たちは村人が殺すことになった。

盗賊たちの持ち物は俺がもらう事になった。

その際に、幸運?な事に大金にお宝などを大量に手に入れてしまった。


後で聞いたところ、この盗賊たちはこの村にしばらく拠点を移すために

荷物はすべて持ってきたそうだ。


その事もあり、盗賊たちに懸賞金がかかっているかもと話がでたが断った。


お礼に関しては、盗賊たちの荷物の事があったため全て断った。


近くの町までの道をおしえてもらい、すぐに村を出た。

今晩だけでも泊まっていってほしい等ひきとめられたが、急いでいるからとなんとか村をでてきた。

本当は、盗賊たちが殺されるところをみたくなかっただけだ。

やるのは、盗賊たちが目をさましてからだそうだ。

俺が村をでていくまで目を覚まさなくてよかった。


次の町に関してだが、カリスタというらしい。

歩いていくのもあきたから、転移で一気に行く事にする。

どんな町か楽しみだ。

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