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使い魔スキルで何をするのかなっ

モブ令嬢と思われる二人へと近づく。

「きゃっ、近づいてきたわ」

「全員麗しいわね!」

一人は金髪碧眼の背が低い女性。

もう一人は茶髪黒目の背が高い女性だった。


「カミカ、こいつらの名前はなんて言うんだ?」

「金髪碧眼のちみっこい方がオーエスさん。ミランダの次の転生者だよっ」

ぺこり、と優雅に一礼をするオーエス。

「最後に転生したのが、茶髪黒目のジツハさんだよっ」

こちらもぺこり、と優雅に一礼をするジツハ。


「で、彼女達はどう俺達のストーリーに絡んで来るんだ?」

「絡まないよ?彼女達は役持ちとはいっても自由度が高いからねっ」

なんて羨ましい……。

「ただ学園生活の中では毎日ミランダかヨークに美辞麗句を言わないと死んじゃうけどねっ」

「いや、そんな微妙な縛りやめてあげて!?毎日一時間ずつシフトいれられているような酷い真似はやめてあげて!?」


なってしまった物は仕方がない、と私はスキルのカタログギフトを開く。

もしかしたら、魔力の別の使い道が見つかるかもしれない。

「あはは、探しても無駄だよっスキルも無いよっ魔法の才能ゼロ。成功率ゼロ、ゼロのミランダだよっ」

危険な事を口走るカミカ。

「じゃあボクがミランダの剣になるよ!」


ヨークが私を守る絵が全く浮かばない……。

「そもそも戦う必要は無くて、魔法が使えて落第さえしなければいいのだけど……」


「無理だよっ魔力を自分の意思で身体の外に出すコントロールする回路が無いからねっこの世界は無機物でも持ってる能力だけどねっ、息を吐くように意識しないで使える能力だけど、ミランダにはそれが欠けてるんだよっ」

ふむ……。

「確認なんだけど、使えれば使ってもいいの?役だから使っちゃダメとかないわよね?」

「使えるものなら使っていいよっ無理だけどねっ」

「じゃあ、カミカ。このスキルを付けてくれるかしら?」


『使い魔、主人は契約した使い魔と魔力、知識や思考を共有して自由自在に扱える。使い魔は主人の魔力によって能力補正を受ける。動物や魔物に限定される。破棄と契約は何度でも可能だが、使い魔は同時に一個体だけしか扱えない』


「いいよっ使い魔に魔法を使わせれば、バレなければ卒業できるかもだねっミランダの魔力は桁外れに大きいから、使い魔も強くなりそうだしねっ」

そう言ってスキルを付与してくれるカミカ。

「魅了と隷属化を取る方がいいんじゃないの?スキルを二つ使うけど、何匹でも扱えるから便利だよ?」

「いや、使い魔でも、いや使い魔じゃないとダメだから」

私は、ヨークに隷属化された猫が虐めているネズミを拾い上げた。

「使い魔の契約の実験だねっ魔法を使える使い魔を探しに行かないとねっ」

「実験ならボクの猫使っても構わなかったのに」


……実験というか、こういう小さい動物じゃないとダメなんだ。

使い魔にしたネズミを胸の間にねじ込む。

目を閉じて使い魔の感覚を覚える。

次に魔法の計算。

知力三〇〇スペックのおかげかすぐ終わった。


「火の魔法を使ってみるわ」

そう言って、ミランダの手に火が現れる。

「「……」」

目が点になっているヨークとカミカに説明する。


「使い魔に私の魔力を使って貰うようにして、私の使いたい魔法を流し込んだのよ。与えた命令は、魔力を私の知識で実行するの」


私がプログラムコードだとして、魔法のイメージ(プログラムコード)を作り、使い魔という仕組み(コンパイラ)が解釈して、ネズミ(実行環境)が実行する。


ネズミが知っている魔法に限定すれば、この魔法を使えという命令で使ってくれるんだろう。本来の使い魔はそういう物だろうと思った。


なら、ネズミには理解不能だけど、私の頭で整理した魔法イメージをそのまま使わせる事もできるんじゃないか、と思った。

できなかったら、魔法が使える高位な魔物を使い魔にして影で使わせればいいか、と考えた。魔力が足りない分は私の魔力を使えば足りる。


自分が知っている魔法なら自分で使う方が、使い魔に使わせるよりも効率がいいから、こういう事をする人はいないんだろうけどさ。


これで落第は無さそうだ。そう思いながら、火を自在に操ってみた。



読んでいただきありがとうございました。

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