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転生準備中だよっ

今は何時だろう。時間の感覚が無い。

ここは何処だろう。ふわふわした所にいる事だけは解る。

あたりは綺麗な一面の青。見渡す限り、上下左右全て青い世界に自分だけが漂っている。

自分は誰だろう。記憶、という物がばっさり切り離されたような気がする。

記憶喪失だろうか。

ふわふわした青の絨毯を進む。何も無い、青い世界が続くだけ。


「いらっしゃいませっ」

声が唐突に沸いた。振り返ると、美少女、美少年……。性別は良く解らないが、美少女にしておこう。幻想的な世界の中に幻のような中性的な綺麗な人が青の世界に立っていた。

「僕の名前はカミカ。転生の担当者だよ。さて、じゃあ転生するからこっちに来てねー」

「転生……」

「そう、転生。えっと、君の名前は******だねっえっと、結構善行ポイントを溜めてるねー!」

「ポイント?」

「そう、簡単に言ってしまえばチート。転生はポイントを利用して条件を決められるんだよっ。さあ、選んで!」

カミカがカタログギフトのような物を渡してくる。

「君のポイントは普通の人の10倍はあるねっなんと1000ポイントだよっ大事に使ってねっ」


「性別……か。前の性別は何だったの?」

「女性だったよっ」

あら、女性だったのね……。

「じゃあ、慣れてるし女性でいくわね」

「あ、ごめん、男性だったみたいだよっ勘違いしてたみたいっ」

「……!?」

「慣れてるだろうし、男性にするのかなっ?」

「……今度の人生は少し違った人生を歩みたいし女でいくぜ」

「……うん、別に止めはしないよ?」


美貌 100ポイント

「ちなみに、1ポイントから、最大三個で三百ポイントまで重複で付けられるよっ」

「……どのくらい変わるんだ?」

「1個で、10万人の中で一番くらい、2個で世界一が狙えるくらい、3個で1000年に一人の傾国レベル?」

「3個すげえ……」

「ほとんどの人が100ポイント以下だからねっ」

全部付けたら300ポイントか……。

「よし、美少女は何よりも尊い。300取るわ」

「あと七百ポイントだよっ」


知力 100ポイント

「……これはどうなの?」

「ゼロなら残念な人、10くらい振れば普通の人、100で10万人で一番くらいだねっ?」

「……んじゃ、これも300取るわ」

「あと四百ポイントだよっ」


魔力 100ポイント

「うは、異世界っぽい魔力キタコレ、異世界じゃんwwwこれも300でwww」

「あと100ポイントだよっ1度の転生にここまで注ぎこむ人はあんまり居ないんだよねっあ、いっぱい使ってくれたから500ポイント分のスキルが今ならオトクな100ポイントでガチャれるよっ?」

「おう、ガチャるガチャる!」


……結果


「うん、決まったねっ!じゃあ君は伝説級の美女で、伝説級に賢く、伝説級の魔力を持つ不運な奴隷で」

「ああ、それで問題な……ちょ、奴隷……!?」

「そうそう、王女は70ポイント、貴族は25ポイント、一般人は5ポイントでなれるよっ」

「5もねーぞ!?ちょっとまってくれ振り直すから!」

「無理だよ!?使ったポイントは戻らないよ!?」


先に言ってくれませんかねえ!?


残念だったねっと可愛らしくいうカミカ。……ちょっとイラっと来た。


「……ん、このプラスポイントって何だ?」

「ああ、マイナス属性だねっ例えばこの短命なら寿命が短くなるけど100ポイント手に入るよっ」

こんだけポイント使って短命とかないわー。

「……悪役令嬢とか無いの?よく主人公を虐めて追放されるけどまともに生きていれば問題ないってご都合主義的なやつ」

まあ、ないわな……。

「うん、あるよっそれにする?貴族身分スタートだよっ」

あるの!?

「んじゃ、それで!」

「じゃあ、そこの機械の中に入って、がんばってねっ」


青い世界から私は段々と引っ張られていく。


ようこそ、チート転生の世界へ。


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