入学式
終わってたまるかああああ(;゜0゜)
ってかんじで書きました。
感想よろしくです!!
【nothing color × black】
Side nothing color
4月。暖かくなりつつ時々寒い日がある月。
僕は上ヶ原高校に合格した。
3月のある日に学校から電話が来た。
「もしもし?私は上ヶ原高校の教師の伊藤健次ですが、今回の入試試験の結果がとても良かったっていうかー1位だったので入学式の新入生代表をしていただきたいという件で連絡しました。」
・・・代表?嫌な言葉だ。
「すみません。そうゆうのはあまり考えられません。無理です。」
「・・・名誉あることなんだけど・・・それは何か理由があるのかな?」
「・・・いいえ。」
「・・・そうですかしょうがないですね。すみません。それでは入学式に待っています。」
「ありがとうございます。失礼します。」
まぁいいか。
とくになにもなく4月になり今日は入学式だ。
「めんどいな入学式なんて」
学校への道、新入生がわんやわんやと五月蝿くて
ヘッドフォンで音楽を聞きながら歩いた。
そして入学式。
なんなんだろう。この式に意味はあるのだろうか。
そんなことを考えている内に新入生起立と号令が掛かり
次は新入生の抱負の発表だった。
この役か。やらなくて良かった。
俺の代わりは眼鏡の掛けた髪の長い子だった。
なんかあの笑顔嘘臭い、緊張の欠片もない。
・・・僕には関係ないし、そこまでの話でもない。
それに他人なんてそんなもんだろう。
自分を主張できないから群がる。
その矛先は何も言わない人や弱い物に向ける。
自分が強いように見せるために。
式は滞りなく進み最後になぜかまだ覚えてもいないはずの校歌を歌わされ、始業式は終わった。
クラス分けではAクラスだった。まぁどうでもいいが。
この学校では成績順ではなくどのクラスも平均的になるようにしているみたいだ・・・
だってほら・えっと・・頭悪そうなのいますし・・・
失敬。
でもどうでもいいか
名前も顔も覚える気無いし、そもそも友達なんか作らないしめんどいし。
友達なんか信用できない。
そして僕は先生が来るまで机に突っ伏し、意識を遮断した。
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Side black
私は上ヶ原高校に合格した。
都内で偏差値が60以上あってなかなか知られた高校だ。
言わずもがな都立である。それに校則が緩い。ラッキー⭐
3月のある日、待ちわびていた一本の電話がかかってきた。
「すみません。真黒さまのお宅でよろしいでしょうか?」
「はい。そうですけども。」
「上ヶ原高校の教師をやらせていただいています。伊藤健次です。今回の入試テストでとても良い成績だったので、入学式のときの新入生の抱負を発表する役をやってもらいたいのですが?」
「やります。やらせていただきます。」
「そうですか。よかった。それでは入学式に少し早く来てください。」
「わかりました。失礼します。」
ふぅ。
やった。やったぞ。これで入学早々私の完璧さを回りに知らしめることができる。
よかった。
「フフフ・・・」
一人で笑ってしまう私の残念さといったらもう・・・
そんなこんなで今日はもう入学式。
他の人よりも早くつくために私は早起きして朝食を詰め込み
いつもの眼鏡をつけてドアを開けた。
母の見送る声がする。
「いってきます。」
私はドアを閉めた。
「君が真黒伽凛さん?」
「そうですケド・・・」
なんだこのゴツゴツゴリラ。
「電話した伊藤健次だ。体育の教師をしている。学年主任でもあるから、一年よろしく!」
「よろしくお願いします。」
熱血。暑苦しい。
でもそんな感情は顔には出さずにこやかに返事をした。
「これが原稿だ。これを読むだけでいい。」
「そうですか。ありがとうございます。」
なんだこれ。短っ。
まぁしょうがないかな。新入生にあまり重荷にならないようにしているのだろう。
何回か頭でシュミレーションして、私は本番を迎えた。
「桜が咲き誇り、暖かみが増してくる季節と・・・」
楽勝。笑顔もばっちり出した。
最後に調べておいた校歌を歌って式は終わった。
私のクラスはAクラスだった。
教室に入るとほぼ全員がこちらに目を向けてきた。
うるさそうな男子。
めんどくさそうな女子。
何となくわかった。
私は席に座った。
「新入生抱負の発表してた子だよね!!超賢そう!私、金木美佳お友だちになってくれると嬉しいんだけど・・・」
ああ、お友だちね。ほら自分より上の人がいるとその人にくっついて自分が回りより上に見えるようにする。そんな感情が丸見え。でも私は性格まで完璧にみせないと・・・。
「もちろん!!私、真黒伽凛!よろしくね!同じ中学の人がいなくてさ困ってたんだよね!声かけてくれてありがと!」
完璧。完璧な回答だと自負するわ。
そして何人か女子が集まってきて私はオトモダチを作ることに成功した。
これでクラスで孤立することはないだろう。
その後は特に何もなく、プリントと入学早々にテストがあることを聞いて今日の授業は終わった。
帰りも美佳ちゃんと一緒に何人かと喋りながら帰った。
「ただいまー」
家には誰もいなかった。母親はまだ仕事かー
私は眼鏡をおいた。
・・・このメガネは伊達だ。私は父親が酒に溺れて、
怖い思いをいっぱいして、汚い人間をたくさん見て、
この世界に絶望した。
結局は金が中心だった。金がなかったら何もできない。
生活すら・・・できない。
だから私は気がついたら黒くなっていった。
見繕って、いいように見せた。
自分がもっといい人間になるにはそれしかなかった。
でも、あまりいい思い出はない。
しょうがない。
だからせめてもこれ以上腐った世界が目に入らないように
フィルターになるかと思って買った。
でもあまり変わらない。
私に関わってくる人は何か利用するためだと思っているし、
友情なんてこれっぽっちもない。
「めんどくさー」
家で一人の時ぐらいは愚痴を溢してもいいだろう。
ぶつぶつといながら私は母が帰ってきたときに労れるようにお風呂にお湯を張るのだった。
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あとがき
ファーーーーーーwwwwww
続いた。なんとか書けた。
うん。
頑張った。
今回は二色でした。
今度も二色です。
頑張ってかいてます。
今後期待!!!しなくてもいいですけど読んでね!
感想よろしくお願いします。
感想あるとおおおお
やる気がみなぎるウウウウウウ