◎最近、ひよこの殺処分に変化きてる?
一部の業者がヒヨコを引き取ってペットの餌用途に転用している
その際の屠畜( 業者には敬意を込めて屠殺とは表現してはいけない。らしい )で、二酸化炭素でノッキングするのだが、これは保健所のガス処分と同じものなのだが、シュレッダーよりも遥かに安楽的要素が強いらしい。
これまでヒヨコをガスで屠畜しなかったのはガスだと時間がかかったりでペット餌として流通させるにはコスト高かったから。
しかし近年、富裕層らの増加と共にペット業界に野生のヘビやフクロウ等の肉食動物が増えてきた。それら野生の動物は加工された牛や豚、鶏よりも、形のある状態の生き物の方が好まれるとか。
さすがに一億羽のヒヨコ全てがフォローできる訳ではないだろう。せいぜい一万羽くらいか。それでも安楽的な死に方であるのなら、その業者はヒヨコにとっての救世主だろう(当事者が気付かないのに救世主?)
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日本ハムが養豚虐待で炎上した話
過去にその事をnoteに書いたけれど、少し視点を変えて分析してみたい。 YouTube等で出回っていた数々の内部リークとされる虐待映像について、日本ハム側は何も発表はせず認めたりはしなかった。客観的な事実だけをいうなら、海外では割と虐待事案が表面化して、日本でも十分ありえる事だった。むしろ虐待が無い事の不自然とされている。
妊娠ストールについて ハムになる豚は主に肉質が固くなったり風味が低下する年齢上の豚(出産を終えた母豚)を利用するのが一般的なのだが、その母豚についてを効率的に飼育するには、妊娠ストール(狭いゲージ)の中で飼育して作業員の負担を軽くする傾向がどの国でも当たり前のように行われている。
牛と比べて豚の乳は小さく、人間の手では搾乳できない事から、子豚は母親の乳を吸って成長する。狭いゲージ飼育である為に床が糞尿まみれになり、小豚が病気になるリスクが高い。その為、作業員は頻繁に掃除をしなければならない。そして掃除の際は母豚が邪魔になるのでゲージの隅に追いやって大人しくしておいて貰いたい。都合良く動くとは限らない生き物であるだけに、暴力的な行為でコントロールすることが必然的に起こりうる。
狭いゲージの中で何匹もの赤ちゃんを飼育する為、母が寝返りをすると子が潰れたりする危険性が高く。作業員はそれを防ぐ為に監視せねばならないが、いざ防ぐといっても、言葉でコントロールできる訳でもなく、何らかの強制力が必要になるが、そこで必然的に暴力的な行為が容認される
海外ではそういった暴力が当たり前の日常になっていて、日本でその暴力がないとするのは建前にしても、まずあり得ない事となっている。
海外の畜産業界の虐待事情はYouTubeで【ドミニオン】というタイトルにて観られるが、そこには飼育上必要となる暴力とはいえないものが多く紹介される。作業員によるあからさま虐待(サディスト行為)動画であり過激。 恐らくアニマルウェアフェアを指示する人々の殆んどが、そのドミニオン動画を知っていて、畜産業界には当たり前に過激な虐待があると思い込んでいる
当該の日本でのリーク動画は、確かに虐待ではあるものの、業務上必然の域を出ていない暴力行為だと産業側目線で主張することもできる。 これを海外で問題となってるサディストとは同列には扱えない事情があるのかも。実際、海外では畜産農家にデモ集団が突撃(不法占拠、不法侵入)して、傷だらけの母豚や沢山の小豚の死体を発見し、撮影して証拠にしたものの動物愛護法等で裁けることはなかった。
なぜ裁けないかといえば、詳しい情報が明言されてないものの、許容範囲内の状況(豚の死体が施設内に十数匹転がっている程度では畜産業界では当たり前の状況)であることを裁判所が判断したのだと思う。
その細かい理由だが、サディストな動画では小豚の足を掴んで振り上げ、頭から硬い地面に打ち付けて頭をかちわり殺すものだったり、運ぶときは雑に投げて運んだりするのだが、結論からいえば業務の効率化を追及してたらそこに行き着くというシナリオ
狭いゲージであり、掃除を作業員が頑張るとはいえ、糞尿汚染された場所であり、そこに免疫力の乏しい小豚を飼育していると病気になって成長不良になるのは必然的。また母親の乳の出具合との兼ね合いから殺処分する方が業務の効率性が高いケースが多々ある
『さっ処分』そこには法的な規制はあるもの事実上機能してないのが世界全体の潮流でもあった。(少なくとも数年前までは)
薬物を投与して安楽死的に殺すことは、薬品管理の規制の問題で医師等の介入が必要になる。保健所で処分して貰う場合は運送コストや手続きの手間もあるだろう。とにかく競争原理の中で、安い肉を提供するべくコストを下げようとしたら、医師の介入も適正な手続きもカットされる。豚を手荒に投げたりは時間の効率性であるし、そのノリで地面へ叩きつけて殺処分するのも効率性。
サディストな虐待には、そのような背景事情があるだろう事が推察される為に、頭からコンクリートに打ち付けて絶命させる動画が世界中からリークされることも必然性に満ちていた。
日本でリークされた動画でも似た映像があるものの、そこを掘り下げるとしたら日本ハムだけにの問題に収まることなく、伊藤ハム、その他の畜産業界全体が倫理的に問題視される。業界はそうならないよう内部告発者の立場を危うくするかもしれない。
何より問題なのは日本ハムからのリークであることを断定できる明確な証拠が無かったこと。日本ハムから名誉毀損で訴えられた場合のリスクを誰が引き受けてまで裁判にかけるのか。動物愛護法があるとはいえ、暴力シーンの映像があるとはいえ、映像だけでは証拠にならない。結局、内部告発者が警察に被害を届出けないと解決の道が見えない。
仮に解決して人々が肉食を放棄したとしても、密蔵ビジネスが始まったりして、地下世界に畜産が隠れるとなれば、これまで以上に虐待ありきになるかもしれない。(そんな世界観を描写した漫画が↓)
https://note.com/rickveggio/m/m1ca653e371bb
日本での過去の通報事例といえば、、業者が鶏を生きたまま焼却炉で焼いているところを市民に目撃されて愛護団体が介入し警察に相談。警察は法律等を色々と精査することに時間をかけたのち、動物愛護法違反にて現行犯逮捕するも、裁判所からの罰則はなしの注意警告のみとなった。
他では牛の屠畜作業員が屠畜せずに、首をアンカーのようなもので首を吊り上げる虐待をしていた。それが内部告発され、逮捕された、これは罰金刑だったと思うが、この判決には内部告発と、映像等の証拠が揃って尚且つ、その逮捕者が畜産組織に対して名誉毀損をしたから(内側への敵を作ったから)処分されるのもスムーズだった 。 前述の鶏を焼却炉で焼いていたのは個人の経営者であり、内部に敵を作らなかった。また、焼却処分が生きたままだったとしても、鶏に感染病(鳥いんる等)の疑いがあったとするなら、生きたままでも正当化されるかもしれない。(裁判所は罪を軽くさせようとする) 証拠がないと警察は動かないにせよ、証拠があっても虐待を正当化できる言い訳の余地が残されているとすれば、それは本物のサディストにとっては畜産業界で働くことはメリットが多いことを意味する。虐待しても言い訳ができるということ。こっそり虐待するのであれば、そもそもバレナイ事の方多いかもしれない海外事情からみれば日本でも必ず虐待があることは推察されるにせよ、警察は証拠がないと動かない。証拠があっても言い訳が裁判では考慮される。警察が証拠至上主義であっても、犯罪の暗数を減らすべく、潜入捜査したり、抜き打ち検査をやったりない。
先だって欧州は妊娠ストール(狭いゲージ)問題に取り組んでいて、ゲージでの飼育に規制がある。欧州は鶏や牛でも日本よりかなり進んだアニマルフェアフェアが実践されているそうだが、、そういったことは一人あたりのGDPが38位の日本では余裕がなくてできないだろう。
防衛予算拡大が求められる現状では、政治が介入する隙もないのかもしれない。 数年前はヒヨコシュレッダーな問題についてどうにかしようとしていた政治家いたけれど、今はどうなってるのだろう。詳しい情報はアニマルライツが発信しているが、最近、そこの情報を観てない。
ヒヨコが卵から生まれる前に性別を診断する出生前診断でオスを間引く。それをドイツではやっている。だが技術的な問題で痛覚がギリギリ発達しそうなタイミングで間引くので、根本的な問題解決とはなってないらしい。 遺伝子操作でメスしか生まれないようなヒヨコがいるそうだが、それが普及してはいない。何かコスト面の課題があるのか。 遺伝子が共通するとウイルスや細菌感染から全滅しやすいとか。 炭酸ガスによる殺処分で良いのであれば、それでやればいいと思うけど。それで処分してたらそのコスト高くなる。卵の価格をどれくらい上昇させるのだろうか。この答え、判る人いる?
※訂正
作業員によるゲージ(ストール)の掃除は豚を角に追いやってやるようなものではなく、豚の足元から掃除する。のだと思う
参考サイト
https://nekocafekibunya.com/blog/2508/




