【小説連載苦労譚】ナーロッパではない邪魔くささ……(身も蓋もない)。
ナーロッパ。
小説家になろうにおける素敵な合言葉。
中世ヨーロッパ「風」の雰囲気でいながら、歴史を全く勉強しなくても書けるという超絶便利な、なろう設定。
爵位にはフォンを付けたり、神聖ローマ帝国風なのかと思いきや、爵位も背景も何もかもがフリーダム。帝国、王国の制度上の区別もなく、完全に誤認でも問題はない。なんせ「架空世界」だから。
そういった作品を読んでいて、いつもツッコミと入れてしまっていたので、自作では架空にしたって、パラレル中世を舞台にしようと意気込んで始めた連載作。「読み手から書き手に変わって」まざまざと思い知らされた。いかにナーロッパが便利な箱だったのかを……。
筆者が現在連載中の作品 ――
【ナーロッパではない中世へ】この転生には、いったいどのような<意味>があるというのか?(n0859js)
―― は、パラレルワールドにおける中世ヨーロッパが舞台だ。実在の地名が数多く現れるが、同時に聞いたこともないような王朝が存在したり、どっちつかずな中途半端な舞台設定。異世界ではなく、地球が舞台なので、適当な地名を付けるにも、地政学的な整合性も必要となってくる。なので、面倒くさいから実在の地名を多用しているわけだが、貴族たちの名前を考えるのも、けっこうダルい。帝国語のベースとなっているのは、ドイツ語なわけだが、意味の通らない名前を付けるわけにもいかず、四苦八苦。
そんな中、先週から「強い味方」が現れた。ChatGPT君である。
ChatGPT君に「中世ヨーロッパのパラレルワールドが舞台。架空の15世紀の物語を書いているのだが、選帝侯に相応しい貴族家と大司教の根拠地を適当に設定し、名前とかも付けてみて」と発注。一瞬でサンプルを出してくるので、各地の特色などを聞きつつ、根拠地を変更していく。選帝侯は全七名。すでに登場している三名を除いた四名の選定作業。自力でやっていたら、大変なわけだが、ChatGPTが味方してくれれば、20~30分もかからず、固まって来る。
さて、ここでChatGPTが出してきた設定例を眺めていて、これまでの「重大なミス」に気付く。それは「家名と領地名」は、実はバラバラでなければ不自然、ということ。
これまで主人公は、シュヴァルツヴァルト辺境伯に使えてきており、シュヴァルツヴァルト家のような表記をしてきたと思う(うろ覚えな)のだが、領都はシュヴァルツブルクであり、家名とするなら本来はコチラ。すなわち、シュヴァルツヴァルト辺境伯 ジギスムント・フォン・シュヴァルツブルクとするのが正解。これまでさんざん「シュヴァルツヴァルト辺境伯家」という言葉を使ってきたのだが、家名なら「シュヴァルツブルク家」としなきゃ……なのかこれ?と気付かされる痛恨の事態に(涙)。
いや、連載始めた時はChatGPTなしで、ゆるゆるで始めちゃったわけだけど、『銀河英雄伝説』に引きずれて呼称を付けてきたのが大失敗。今さらイチから読み直して、修正作業とかやってるヒマもないので、しばらく放置だが、これからはマジでChatGPTで作り込んでから始めないとな、と反省。
これがナーロッパ設定なら「そういうものですが、何か?」でスルー出来たのに、しくじったな、と思いつつ、良い勉強にもなったと気を引き締め直した本日。
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先週の金曜日にChatGPTにハマり、使い倒していたら、「なんちゃって毎週投稿」の本作の投稿をスルーしていたことに気付き(嘘です、その前からちゃんと気付いていましたが)、今日は慌てて書くことに。投稿日と翌日の評価ポイントのIN/OUTは気にしてるが、なぜか投稿日と翌日は、いつもあまりポイントが動かないので「どうせ増えてないなら、今週はサボるか」と思っていたら、なぜか変にポイントがちょこちょこ入っていたので、慌てて書いたのが実際です。
ブクマ数もいつの間にか66。総合ポイントも450?
どんくらい増えたんだ?と思い調べてみた。
過去投稿でポイントが確認できたのは、4月3日のデータ。
ブクマが50で総合ポイントが332なので、けっこう増加してるやん、今月!
筆者のヤル気に反し、ゆるゆるしてきたらポイントが伸びてくるって、どういう事? 1ユニークあたりのPV数も伸びてきたし、好調なのに筆者はChatGPTで遊びたい。ChatGPTを使い出すと、これまでの連載の穴ばかり見つけてしまい、書き直したくもなる。何このジレンマ、状態だ。
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今後、新連載をお考えのみなさんは、まずはChatGPTにご相談ください。無料でもかなり使える強い味方です。ただ、アドバイスを寄越し過ぎて、作者にいらぬ設定まで提案してくるので、その辺はバランスよく。ではまた。
で、今週投稿文の連載の最新話より文字数多いエッセイ書いてるのも、意味が分からんな、これ(苦笑)。