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No Brand

作者: キラ子

高校の制服に袖を通した時。

今がピークだ、と思った。

私の人生で、今。今、今。

初めての価値。

初めて私にブランドがついた。

今がピーク。

つまり、あとは下がるだけ。


だから、売った。


だるいしきもいし痛かった。

でも、感動した。

私で喜ぶ人がいるんだって。

私でちんちん勃つなんて、いい人だなって。

だから価値のあるうちに、いっぱい売ろうと思った。


いっぱい売れた。

おぢってバカだね。

「結婚しよう」とか言うんだよ。

おぢが好きなのは、別に私じゃないのにね。


あとふた月で、私はただの人になる。

そしたら私、連絡先全部消す。

おぢが好きなのは「女子高生」だから。

別に私に興味はないから。


おぢは皆、近所のお姉ちゃんとか、クラスのマドンナとか、そういうの 重ねて、私を買うのに。

おぢは自分で気づけない。

気づかせてくれる誰かもいない。


そんなだからおぢなのに。

ばーか。


あと2ヶ月で、私はただの人になる。

優しくされたこと、好きになられたこと、全部なくなって、私はただの人になる。

おぢ、泣くかな。普通に日常に戻るのかな?


どーでもいいや。


2ヶ月後私は、東京に行く。

ばいばい、大嫌いだったよ、ママ、パパ、〇〇町。


私はただの人になる。


ばいばい。

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