閑話、友達目線
学院の七不思議が活性化している。
七不思議の話自体は途切れることなく語り継がれている。
それは毎年新しい生徒が入学するたび、先輩から後輩へ受け継がれていく物。
それは世界を守るための秩序、あるいはシステムとも言える。
問題はそれが活性化していると言う事。
つまり新入生の中に力のある者がいるという事だ。
怪異を惹き寄せる、あるいは餌になる人間が。
それに魅入られた怪異が『七不思議』の物語を取り込んで、実体を持とうとしている。
このまま放置すると、やがて世界中の怪異が騒ぎ出すかもしれない。
それを阻止するためには―――。
まずはその人間を特定するところから始めなければ。
この学院には人気者が数人いる。
彼らに近づいてそこから探ろうとした。
最初の人気者には警戒されてしまった。
まあいい。周りには特に異変も無いようだから次に行こう。
次の人気者とは前の失敗を踏まえて少しずつ距離を詰めて行った。
そのうちこちらの力を利用してさらに人気者となってしまった。
結果、すべては自分の力と過信して疎まれ始めてしまった。
まあいい。いずれは決別する予定だった。
ただその前に目当ての人間を探すだけだ。
そしてついに見つけた。
匿名で届いた質問状。
間違いなく力のある者の残滓が漂っていた。
この近くにいる、そう当たりを付けて見回すと彼女はいた。
影に隠れるようにひっそりと周りに溶け込んでいる…つもりだろうが、溢れるオーラは隠しきれていない。
彼女にそっと近寄ると耳元に囁いた。
「見つけた」




