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横並び四人で飲み会は始まり、
右から狩野、俺、時雨、羽賀だった。
コース料理、飲み放題でビールで揃って乾杯する。
店内はワイワイガヤガヤで、
時雨と羽賀は二人で乗っけから会話が盛り上がっていた。
俺は無言で料理を食べてると、
狩野が、ビールをお代わりするも、
料理に箸をつけていないことに気がつく。
狩野は上下ジャージで髭は、すっきり剃っていた。
だが、俺と狩野の仲で、
俺は狩野の髪がセットされていないことに気づいていた。
バシッ!と決めていないのだ。
俺は、料理を食べながら、
「狩野、春巻き、食べろよ、美味いぞ!」と言うと彼は俺が言うように食べ始めた。
俺と狩野は旧来から、そういう間柄であった。
俺は、あくまで己のペースで飲んで食べてであり、
ふいに狩野に対して俺は言った。
「おまえ、今日は、そこそこのコーディネートだな…。」と言うと、
「今宵、デートではないからね…。」と一言返された。