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助けて

ピキーン!


 突然、何かが全身を駆け巡る。


「はっ!

 正の身に何かあったのかも!」


 私は正の病室に走りだす。

 途中、岩井さんが居たような気がするけどそんなのはどうでも良い。

 このモヤモヤは嫌な予感がする。


 私は病室の扉を開ける。


 !!!!!!

 薄暗くて詳細はわからないが、誰が正に跨っている。


 クッ、誰だよ!

 私は正に跨っている女を引きずり下ろす。


「キャッ!」


 女が小さく悲鳴を上げる。


 何がキャッだ!

 

 !!!!!!!

 そこで私は驚愕する。

 正のアソコが反応しているのだ。


 そして乱れている女の服。


「お前、入れたのか?」


 女を見下ろすと今一番知りたい事を質問する。


「‥‥‥‥まだです。」


 女の言葉に身体の力が抜ける。


「良かった‥。」


 私は安堵のため息をもらす。


「堂坂先生!」


 背後から岩井さんの声が聞こえてくる。


 先生??

 先生‥‥‥‥コイツ担当医か!!


 私は岩井さんに病室の電気をつけさせる。

 コイツ、やっぱり正の担当医だ。

 私服だからわからなかった。


 あ〜どうしてこんな事になったのだ‥。

 

 今の私には彼女と冷静に話せそうにない。


 こうなったら‥


 私はスマホの操作する。


『助けて』


 親友にメールを送る。


『どこ?』


 2秒で返信がくる。


『正の病室』

『すぐいく』


 また2秒で返信だ。


 そして10分後には頼りになる親友が病室に駆けつけるのであった。


 あれ?

 面会時間じゃないと病院に入れないはずだけど‥。

 そもそも美雨の家から10分で病院にこれるはずは‥。

 親友の行動力に驚かされるのであった。


*    *    *    *


 茜のメールを見て、ビックリした。

 人に助けを求めることをしない親友からのメールだ。

 頼られた喜びと、何事も上手くこなす親友を悩ます困難に身震いする。


 まずは茜の元に向かわなければ。


 私はリビングでテレビを見るお兄ちゃんにお願いしてバイクを出してもらう。


 頼んだ私が言うのも何だが、お兄ちゃんは何も言わずにバイクを出してくれた。

 いつも何にでも文句を言うお兄ちゃんが。


「どうして‥」


 お兄ちゃんに理由を尋ねてみる。


「あ?

 困ってる妹を助けない兄がいるか?

 いちいち、くだらない事を聴くなよ。」


 お兄ちゃんは恥ずかしそうにしていた。


*    *    *    *


「ついたぞ。」


 お兄ちゃんはものの数分で若葉市民病院に着いてしまう。


 えっ、もう?

 バイクが怖くて目を瞑っていたので経路はわからないがそんなに早くつくわけがない。


「迎えはいいのか?」


 お兄ちゃんが尋ねてくる。


「大丈夫。

 今日は帰れないかも。

 お兄ちゃん、送ってくれてありがとう。

 助かったよ。」


 私はお兄ちゃんに頭を下げる。


 お兄ちゃんは私の頭をポンっと叩くてバイクで走っていく。


「頑張れよ!」


 お兄ちゃんが去り際に言葉を残してくれる。


「ありがとう!」


 バイクの音で聞こえないかもしれないが、私は走り去るお兄ちゃんにお礼を伝えるのであった。

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