忠誠
ちょっとやり過ぎたからし。
私は病院のベッドで眠る正を見ながら、少しだけシャワールームの事を後悔していた。
それにしても岩井とかいう女、どういうつもりなんだろう。
まさか全裸で乱入してくるとは‥。
普通の看護師としてはありえない事だ。
彼女の意図が読めない。
朝日奈茜は岩井咲について困惑していた。
コンコン
朝日奈茜が岩井咲について考え込んでいると扉がノックされる。
深夜の為、昼間のノックに比べると音が抑えられていた。
この時、朝日奈茜は身構えた。
看護師が数時間毎に患者の様子を見にくるのだ。
ただ、まだ巡回の時間でないはずだった。
ノックした相手は返答を聞く事なく扉を開ける。
病室に入って来たのは岩井咲であった。
「え?」
いつもは冷静沈黙な朝日奈茜が驚いた声をあげる。
それもそのはず、岩井咲は朝日奈茜が着ていたミニスカートのナース服を身にまとっていたかはだ。
「失礼します。」
岩井咲がお辞儀をして朝日奈茜に近づいてくる。
朝日奈茜は混乱する。
岩井咲が何故、ミニスカナースで登場するのだ?
そんな慌てる朝日奈茜に岩井咲が優しく笑いかける。
「そんなに警戒しないで下さい。
私はあなた方の敵ではありません。
むしろ味方だと思ってください。」
近づいてきた岩井咲が朝日奈茜の目の前で片膝をついて跪く。
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朝日奈茜の頭の中は大混乱だ。
「私も正さんのハーレムに加えて下さい。
看護師の私は将来的にお役に立てると思いますよ。
末席でいいので、お願いします!」
それはまるで朝日奈茜に忠誠を誓うようなポーズである。
朝日奈茜は返事に困っていた。
確かに看護師は魅力的だ。
医師とセットで必ずゲットしたい職種だ。
だったら答えは1つだ。
「理由を聞かせて。
どうして正のハーレムに加わりたいの?
私達の理想は茨の道よ?
下手したら法に触れるかも‥
それでもハーレムに入りたいの?」
耳の痛い話だが、全て本当の事だ。
岩井咲にその覚悟があるのか問う。
「もちろん、入りたいです。」
岩井咲は即答である。
「理由は?」
即答した岩井咲に好感がもてた。
「あなた方2人に惚れたからです。
あっ、私はノーマルですから。
2人が楽しそうなのでその仲間に加わりたいと思いました。」
岩井咲が迷いなく応える。
「でも、何で惚れたの?」
朝日奈茜は終始おされていた。
「ふふふ
女が男に惚れるのに理由が必要ですか?
まぁ、あえて言うなら一目惚れです。」
岩井咲がはにかんでみせるのであった。




