表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

90/152

証明

 俺はピンチに陥っていた。

 1人でシャワー浴びるはずが、お姉ちゃんと岩井さんが乱入してきて‥。

 この時点では俺の方が立場は上だった。

 しかし、岩井さんとの会話中に突然の同性愛疑惑によって、何故か追及される側になってしまうのであった。


*    *    *    *


「正は男が好きなの?

 お姉ちゃんの裸を見て、興奮したのではなかったの?

 足とか口とか色々してあげたし‥

 キスも380回してるのよ!」


 お姉ちゃんが瞬きをしない目で俺に迫ってくる。


ん?ちょっと待てよ。

キスはまだ380回ではないはず。

え、いつの間に増えたの??

こわ!

それに足とか口でしたって何を?

ちょっと聞くのが怖いんですけど‥。


「そんなに引っ付かれると、胸が当たるって!」


 お姉ちゃんの胸が大きいので、すぐに俺の身体に触れてくる。


「当ててるのよ!」


 お姉ちゃんからは信じられないような返答がある。


「そんな事より、ちゃんと答えて!

 正は、男がいいの?

 お姉ちゃんより、男がいいの?」


 ん?

 何故だか、お姉ちゃんか男かの選択肢になっているような‥。


「男が良いわけないじゃん。

 お姉ちゃんのがいいよ。」


 あくまでも俺はノーマルだから当然の答えだ。


「ほら、やっぱり正は私が好き!

 相思相愛なのよ!」


 お姉ちゃんが全裸で抱きついてくる。


「お願いだから、離れて!」


 さっきから美女の全裸を見て、アソコがガンガンに反応しているのだ。


「嫌よ!」


 お姉ちゃんに拒否される。


「これ以上は色々まずいから!

 離れて!」


 言うか悩んだが、本当にマズイところまできているので素直に伝える。


「嫌。

 ほら、出して!

 お姉ちゃんが手伝ってあげるから。

 出して、お姉ちゃんの方が好きって証明しなさい!」


 口に出す前からお姉ちゃんの手は動いていた。


「ちょっ、マジでやめて!

 岩井さんがいるんだよ!」


 すでに我慢の限界だ。

 せめて岩井さんでもシャワールームの外に出さないと‥。


「岩井さん!

 早く外に出て‥」


 もう10秒も耐えられそうにない。

 俺は岩井さんに懇願するが返答はなかった。


 俺は先程から我慢する為に目を閉じていたが、まったく声のしない岩井さんを確認しようとする。


 !!!!!

 俺は驚愕する。


 お姉ちゃんの背後にいるはずの岩井さんは何故か俺の目の前でしゃがんでいるのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ