看病1
風邪を引きました。
お姉ちゃんと刺激的なお風呂に入ったせいで、その後にのぼせてしまって‥。
ちなみにお姉ちゃんは朝から元気です。
「え?
正、熱出したの!?
‥‥‥私、学校休む!
で、正を看病する!!」
お姉ちゃんがお母さんに主張する。
「なに馬鹿な事言ってるの!
ただの風邪だろうから、寝てたら大丈夫よ。
パブ◯ン飲ませたから大丈夫!」
でた!
お母さん必殺のパ◯ロン秘薬説!
何だろう、何故にそこまで◯ブロンを信じるのかわからない。
「でも!」
お姉ちゃんがねばる。
「アンタ推薦とかあるでしょ?
正は大丈夫だから学校行きなさい!」
俺と違ってお姉ちゃんは現時点で皆勤賞だ。
「俺は大丈夫だから、気にせず学校に行って。」
たかが風邪でお姉ちゃんの皆勤賞を止めるわけにはいかない。
「わかった!
お姉ちゃん、ダッシュで帰ってくるから!!
だから死なないでよね!」
真顔で縁起の悪いことを口にするお姉ちゃん。
「俺が休もうか?」
空気がよめない晶がタイミング悪く割り込んでくる。
「行ってきます。」
お姉ちゃんは無視だ。
「サボりたいだけでしょ?
怒らせたいの?」
お母さんは激オコだ。
ほんと、間の悪いお兄ちゃん。
お父さん、お母さんは仕事。
お姉ちゃんと晶は学校。
結局1人になってしまう。
「よし、寝よう。」
気分が悪いので寝ることにする。
* * * *
あぁ、熱で寒気がしてきた。
布団を追加したいけど、身体が怠いので動きたくないなぁ。
ん?
何か暖かくなってきたような‥。
!!!!!
これは誰が布団に入ってきた感触だ。
あり得るとしたらお姉ちゃんだが‥。
???
何だろう、昨日触った感じと違うような‥。
あきらかに胸がない。
胸がない=男
げっ、まさか晶か?
いやぁ、さすがに晶が布団に入ってくるわけないよね。
ここは勇気を出して確認しなければ‥。
俺は身体をおこすと布団をめくってその人物を確認する。
「あっ、起こしちゃった?」
そこには親友の樹が居るのであった。




