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混浴1

 正の様子がおかしい。


 帰宅した時から私の顔をまともに見てこないのだ。

 何か私に後ろめたいことがあるのか‥。

 絶対に聞き出してやる!

 私はどんな手を使っても聞き出すと決意する。


 私は正が逃げられない場所に入るのを待った。


「じゃあ、俺が一番に入るね。」


 そのチャンスはすぐに訪れる事となる。

 正がお風呂に入ったのだ。


ガチャ


 最近は私の乱入を恐れて洗面所の鍵を掛けるようになった正。


 私は扉の前で正が浴室に入るのを待った。


 よし!正が浴室に入ったようだ。


 私はマイナスドライバーを取り出すと洗面所の鍵をこじ開ける。

 あっ、もちろん無理やり開けて壊したりはしない。

 コツさえわかれば、鍵開けなど簡単だ。


ガチャ


 念には念を入れて正がシャワーを使い始めるのを待ってから洗面所の鍵を開ける。


 息を殺して洗面所に侵入する。


ガチャ


 もちろん、他の人に邪魔されないようにきちんと鍵を掛ける事を忘れない。


 さぁ、私も服を脱いでお風呂に入ろう。


 私は服を脱ぐ。

 もちろん下着もだ。

 ここで水着を着るようなヘタレは起こさない。


 準備は整った、後は浴室に入るだけ。


 !!!!

 

 私の足元に正が脱いだ服が脱ぎ散らかしある。


 もう、正ったら・・・

 私は一枚ずつ拾うと洗濯機に入れていく。


 ・・・・・最後にパンツが残った。


 イヤイヤイヤ

 さすがに持ち帰ったりはしないよ。

 ただ少し匂いを・・・


 じ、冗談だから。

 ちゃんと洗濯機に入れるから。


 さぁ、今度こそ中に入るわ。


ガチャ


 私は迷う事なく全裸で浴室に入った。


*    *    *    *


ガチャ


 髪の毛を洗っていると背後に人の気配を感じる。


 こわ!

 たまに人の気配を感じることがあるんだが・・・。


 とりあえず、シャンプーを洗い流そう。


「幽霊とかありえないし・・・」


 俺は若干怖がりながら振り返る。


「何だ、お姉ちゃんか・・・

 じゃないよ!!

 何でお姉ちゃんがいるの??」


 思わず叫んでしまう。


「あっ、ごめん。

 鍵がかかってなかったから間違って入っちゃった。

 もう、私ったらウッカリさん。」


 お姉ちゃんが物凄くわざとらしく自分の頭をこづく。


「嘘、絶対わざとだよね?

 洗面所の鍵かけてたから!」


 確実に鍵をかけたのを覚えているので反論しておく。


「えっ?

 かかってなかったよ。

 本当に鍵をかけたの?

 絶対?

 命かけれる?」


 重!

 何で命までかける事になってるの?


「い、命まではかけられないけど・・・」


 そこまで言われると鍵をかけたのか自信がなくなってしまう。


「ほら、やっぱり。

 お姉ちゃんが全て正しいんだから、もっと私を信じてよ。」


 お姉ちゃんが笑顔で語りかけてくるのであった。


 全裸で・・・

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