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誘惑2

 首筋に触れる肌の感触から衣服がない事がわかった。

 ってか、さっきまで制服を着ていたよね?いつの間に脱いだの??


「ちょっと何で服を脱いでるの!」


 恥ずかしさもあって声が大きくなってしまう。


「ふふ

 本当に脱いでると思う?

 弟の前だよ、さすがに脱がないよ。」


 聡明なお姉ちゃんが言うのだからそうなのだろう。

 俺はゆっくりと振り向く。


 うん、上半身裸だった。

 前にお風呂場で見た時と同じで、湯気も謎の光も仕事をしない。

 お姉ちゃんも手で隠したりしない。

 むしろ背筋を伸ばして堂々としている。


 ハッキリ言おう!

 マジで綺麗だ。

 ハンパねぇ!


「どう?

 お姉ちゃん、綺麗?」


 俺を挑発するような目で尋ねてくる。


「うん、綺麗。

 大きいのに張りもあって、健康的だ。

 乳首も大き過ぎなくて程よい大きさで、色もピンクなので最高だよ!」


 あまりの美しさに思わず心に思っている事が口をでる。


「‥‥‥‥」


 俺の言葉にお姉ちゃんは目線を落とすと、顔を真っ赤にさせる。

 自分で聞いたくせに、俺の話を聞いて照れたようだった。


 ほんまズルいよ〜。

 そんな仕草されたら惚れてまうやろ〜。


 冗談はさておき、お互い気まずい雰囲氣になったので俺から動く事にする。


「じゃあ、そろそろ学校にいくよ。」


 俺は席から立つと、鞄を取りに自分の部屋に向かう。


「触ってもいいよ。」


 この期に及んで、また挑発してくるお姉ちゃん。

 だから顔が赤いって‥。


「今は遠慮しとくよ。」


 かなり後ろ髪を引かれたが、断腸の思いで断るのであった。


「今はって事は触る気はあるのね?

 わかったわ、今回は見逃してあげる。」


 澄ました顔で話をしているが、お姉ちゃんの顔はまだ赤かった。


*    *    *    *


「目の錯覚かなぁ。

 お姉ちゃんが居るんだけど‥。

 俺の方が先に家を出たのに‥。」


 何故かお姉ちゃんが校門の前に笑顔で立っていた。


「おはよう。」


 惚れ惚れするような笑顔で挨拶してくる。


「おはよう!

 じゃないよ!!

 何で先に学校にいるの???

 俺の方が先に出たよね?

 テレポートでもしてるの?」


 もう何が何だかわからない。


「勘違いじゃない?

 私のが先に出たわよ。」


 いや、それはありえない。

 玄関を閉めるときにお姉ちゃんの靴を確認しているから‥。


「ほら、ボッーとしてないで一緒行こう!」


 お姉ちゃんが手を繋いでくる。

 しかも恋人繋ぎで‥。


 そんな俺たちを見て、生徒達は何故か道を開けてくれるのであった。


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