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姉と弟5

 晶もお父さんもお母さんもおばあちゃんも助けには来てくれない。

 いよいよ追い込まれてしまう、正。


 誰かいないのか?


 ウグッ


 お姉ちゃんにまたキスをされてしまう。


「349回目。」


 ヤバい!

 俺的には2度目のキスだが、段々と慣れてきている俺がいた。


「やろっか?」


「何を?」


 この流れでやる事は大体予想出来るが、あえて質問する。


「S◯X。」


 ですよね〜。


 もう焦らしたりする気はないようだ。


 どうする正。

 このまま、実の姉とやってしまうのか?

 

 正直、Hに興味が無いわけではない。

 ただ、実の姉と一線を越えてしまっていいのか?

 いや、言い訳がない!!


「お姉ちゃん、俺たちは実の姉弟だよ。

 今流行りの、義姉や義弟じゃないんだ!」


 お姉ちゃんが冷静になるように説得を試みる。


「イザナギとイザナミを知ってる?」


 突然、お姉ちゃんがイミフな事を口にする。


「日本書紀は知ってるよね?

 イザナギとイザナミはそれに出てくる神様の名前よ。」


 日本書紀は聞いた事はあるが、それが何なんだろう?


「この2人は兄妹だったけど、夫婦だったのよ。

 だから、私達が結婚しても問題ないの。」


 お姉ちゃんがとんでもない事を言いだした。

 あれ?

 Hの話から、急に結婚の話になっているような‥。


「ハヤアキツヒトノカミとハヤアキツヒメカミも兄妹で夫婦なの。

 あとアマテラスとスサノオも。」


 お姉ちゃんが力説する。


「でも、現代の日本では‥。」


 チュッ


 キスで口を塞がれる。


「今は多様性の時代よ。

 姉と弟が結婚してもいいの!!」


 そんな話は聞いた事がないのだが、そのうちそんな事も言い出す人が出てくるのでは?と思えなくもなかったので、すぐに反論出来なかった。


 プチ


 お姉ちゃんが寝巻きのボタンを外しだす。


 あっ、それはまずい。

 確か、ノーブラのはず!


 何かお姉ちゃんの暴走を止める手立てはないのか?

 正は脳をフル回転して考える。


 そして‥


「ゴ、ゴムはあるの?

 さすがに生はダメだよ。」


 苦し紛れの一撃だ。


「ふふふ

 もちろん用意してるわよ。

 5箱あるから、安心して。」


 おわた。

 ってか、何を安心しろと?


 どうする?

 何か無いのか??


 あっ、そうだ!!

 一つだけ回避する方法を思いつく。


「せっかくの初Hなのに、自宅でするのは物足りなくない?

 記念だし、ホテルでするのもよくない?」


 知恵を絞り出して思いついたのがこの作戦だった。


「‥‥‥‥

 確かに記念だからホテルの方がいいかなぁ‥。」


 お姉ちゃんが考え込んでしまう。


 その隙に逃げようとするが、お姉ちゃんに押さえつけられていて動けない。


「わかった。

 今日、Hするのは諦めるわ。

 でもホテルを予約出来たら泊まりでするからね?

 拒否権はないからね?

 わかりましたか?」


 NOと言える雰囲気でなかった。


「はい。」


 短く答える。


「あっ、せっかく準備したのに今日H出来なかったから‥

 正に罰を与えます。」


 嫌な予感しかしない。


「毎朝、私を起こしにきて。」


 わりかしマトモな要求だった。


「必ず濃厚なキスで起こすように。」


 うん、全然マトモではなかった。


「了解しました。」


 事務的に答えるのであった。

 

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