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姉と弟1

 正が晶の部屋を出ると廊下で姉の茜と遭遇する。

 茜の全裸を見てから今だに目を見て話す事が出来ない状態なので、すぐに視線を落とした。

 下を向いたまま自室に入ろうとすると茜を腕を掴まれてしまう。


 ドキッ!!


 全く予想だにしてなかったので驚いたのと、茜の手が温かく体温を感じてしまいドキドキしてしまった。


 突然の事で鼓動が速くなるのを感じる。


「正に話があるの。

 ちょっと私の部屋に来て。」


 正の腕を掴む力がさらに強くなり、それはまるで断る事を許さない覚悟のようなものを感じてしまった。


 茜は腕を掴んだまま、正を自分の部屋に連れて行く。


 正が茜の部屋に入るのは数年ぶりである。

 小さい時は何度も部屋に入っていたが、中学に上がる頃には近寄らなくなっていた。


*    *    *    *


 久しぶりに入る茜の部屋は昔見た頃とは全然違っていた。

 別にピンクピンクしているとか、ぬいぐるみが沢山あるなどではないのに何故か女性を意識させられるのであった。

 部屋の中をキョロキョロ見ていると茜が驚きの行動にでる。


カチャ


 茜が扉の鍵を閉めたのだ。


カチャ


 正や晶の部屋にない2個目の鍵が閉められる。


ガチャガチャ


 鍵の音とは違う金属の音が聞こえてくる。

 『それは何?』とは聞ける雰囲気ではなかった。


 その後、茜は扉から離れると自分のベッドの上に座ると軽くポンポンの隣を叩くのであった。

 それは茜の真横に座れというサインである。

 さすがに真横は恥ずかしいので断ろうかと口を開こうとすると、茜がまたポンポンと隣を叩く。

 先程は「ここに座っていいよ。」だったのが今は「早く座りなさい!」と伝えているように感じた。

 ドキドキしながら茜の横に座る。

 せめてもの抵抗で茜が指定した場所より少しだけ離れた場所にである。


 茜に何か言われるかと思ったが、茜は何も言わずに正を押し倒した。


 !!!!!!

 完全に頭がパニックである。


「は、話があるんじゃなかったの?」


 別に実の姉に襲われるはずがないのに正は慌てていた。


「‥‥‥‥」


 茜は何も答えずに身体を密着してくる。


 茜の部屋に入ってからとても良い匂いがしたり、茜が近づくとお風呂上がりたのか石鹸やシャンプーの良い匂いがして、ずっとドキドキが止まらなかったのに更に追撃されてしまう。


ムニュ


 茜の大きな胸が身体に触れる。


 !!!!!

 パジャマを着ているはずなのにこの感触だ。

 

 正は気づいてしまう、茜がノーブラだと‥。


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