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夜の集い2

「例のなんちゃってギャルがどんなにアピールしても無反応だった彼が顔を紅くしたの。最初は見間違いかと思ったけど、他の子が身体を引っ付けても顔を紅くしたのよ。」


『マジかぁ‥。』

『少年が大人になったのか。』

『顔を紅くするって小学生では?』

『まだわからんな。』

『微妙では?』


*    *    *    *


「ねぇ、あなた。

 話題に出ている男の子って正に似てるわよね。

 あの子、女の子に全然興味ないし‥。」

「ん、そうか?

 ‥‥‥確かに、晶と違って彼女が出来た事なかったな。

 まぁ、さすがに正ではないと思うけどな。」


*    *    *    *


「これからが面白いの。

 今までなんちゃってギャルが何度誘っても行かなかったカラオケに彼が突然行くって言いだしたの。

 なんちゃってギャルは断られたと思って会話を続けてて、途中で彼に行くと言われたことに気がついたのよ。

 それはもうビックリしちゃって。」


『ビックリ!』

『凄い!』

『ギャルちゃんの顔、見たかったな。』

『オモロ。』

『ギャルちゃんの勝利!!』

『アッパレ!』


 リスナー達が歓喜する。


「しかも、周りの子たちもそのやり取りを聞いてて‥。

 その瞬間、刻が止まったのよ。

 『DI◯』か『一 十一』がその場に居たのかと思ったわよ。」


『一 十一??

 あぁぁ、SP◯Cね。』

『D◯Oって幾つだよ?』

『草』

『www』

『他の子聞いてたの!?』

『ガクブル‥。』

『修羅場か?』

『オモロ!』


「で、次の日よ!

 なんちゃってギャルに先を越された子達が勝手に彼の机の周りに席を移動して来たのよ。

 もう面白くて。

 学級委員長の子から注意しろって目で訴えかけられたけど、思わず無視したわ。

 まぁ、教師としては駄目だけどね。」


『あっ!』

『‥‥‥無視。』

『またやった‥。』

『草』

『草』

『あ〜あ〜。』

『草』


「あっ、またやっちゃった‥。

 げっ、マネジャーからお怒りのメールが‥。

 という話を教師の友達から聞いたのよ。」


『うんうん。』

『厳しい!』

『みんな、そういう設定だからな。』

『マネちゃん、ファイト!』

『失言王!!』

『また転生すんなよ!』


 口を滑らせた杜若雫をフォローする古参達であった。

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