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紅羽(くれは)&乙羽(おとは)

永野紅羽、15歳。

永野乙羽、15歳。

2人とも朝日奈正のクラスメイトである。


若葉高校1年3組。


 身長、体重、スリーサイズ、さらに顔と髪型までほぼ同じであった。

実の親ですら間違う程、似ている双子である。ついた二つ名は『分身の術』『ガッツ星人』。


 そんな双子はいつの頃からもう1組の双子の晶&正と将来結婚すれば面白いと周囲に揶揄されていたが、当の本人である紅羽と乙羽は満更でもなかったのだ。

 しかし、晶が早々に彼女をつくった事から紅羽と乙羽は何故か振られたと噂されるようになっていた。


「「まったく、理不尽な言われようだ!!」」


 そんな噂に対して2人は怒っていたのだった。


*    *    *    *


「お姉ちゃん。

 何だか皆んなが積極的になってるよね?」


「妹よ、今頃気がついたのか?

 私はもっと前から気が付いてたよ。」


「おっ、さすがお姉ちゃん!」


 そんな会話の2人に正が話しかけてくる。


「おはよう!乙羽さん!

 おはよう!紅羽さん!」


 2人はクラスメイトを驚かせる為お互いの席を変わっていたのだが、何故か正に看破されてしまったのだ。

 さすがに2人は目を見開いて驚いてしまう。


「どうしてわかったの?」


 紅羽が正に尋ねる。


「うーん、言葉で説明するのは難しいかなぁ。ただ何となくわかるというか‥。

 雰囲気とか‥。」


 何度チャレンジしても正には見破られていた。

 そんな正に2人は‥‥


「「惚れてまうやろ!!」」


 惚れていた。


 親ですら間違う2人を正は100%の確率で判別してくれるのがたまらなく嬉しかった。

 ちなみに晶は全然区別がつかないらしい。


 ここで問題になるのが、どちらが正と付き合うかだ。

 最初は喧嘩までして取り合ったがよく話し合いを続けて、正は共有しようと決めた。

 

「さぁ、カラオケでは出遅れたけど、これからは私たちのターンだ!」


「お姉ちゃん、カッコつけるのは良いけど誰も聞いてないよ。」


「別にカッコつけてないし‥。

 そんな事より早く正くんの所に行くよ!」


「何かいい作戦でも思いついたの?」


「ふふふ

 妹よ、私にまかせなさい!!」


 Vサインを決める姉に妹は少し不安であった。


この後、双子によって教室内が修羅場になるのであった。


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