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原因究明1

「ふふふ‥。」


 美羽と別れた後、私は笑いが止まらなかった。

 私のハーレム化計画に親友が加わってくれたのだ、これは喜ばれずにはいられなかった。

 これで計画をさらに加速させる事が出来る。


 ただ、正の様子がおかしいのも気にはなる。

 ちょっと家に帰ったら探ってみるか‥。

 私は家路を急いだ。


*    *    *    *


「ただいま!」


「お帰り!」


 私が元気よく挨拶すると正がリビングから声をかけてくれた。

 あっ、コレは嬉しいかも。

 私は部屋に鞄だけ置いてくるとすぐにリビングに向かう。


 私がリビングに向かうと正がソファーで寛いでいた。


「珍しいね、ここで寛ぐのは?」


 普段なら部屋に籠るのに‥。


「うん、ちょっと目が疲れたから休憩してた‥。」


 目が疲れた?

 何十時間もRPGをプレイする正が?

 やっぱり何かおかしい。


 何だろう、胸騒ぎがする。


「ちなみに何のゲームしてるの?

 お姉ちゃんも一緒に出来る?」


 私的には特に含むものもなく普通に聞いたのだが‥。


「えっ?一緒に????

 無、無理だよ!!」


 正が慌てて否定してくる。


 私はその慌てように驚く。


 はっはーん!

 私は正が慌てふためいた事で察してしまったのだ。


 とりあえず、この場は引くことにする。


*    *    *    *


バーーン!


 私は扉を勢いよく開ける。


「入るわよ!」


 扉を開け突入すると、そこには晶と彼女である藤島栞里がベッドに腰掛けてイチャイチャしていたのであった。


「うぉい!扉を開けてから声かけてくるなよ!」


 晶が私に抗議してくる。


 チッ、生意気な!!


「弟の部屋に姉が入ると何か問題でもあるの?」


 私は弟を睨みつけるとさらに彼女も睨みつける。


 キャッ!


 彼女が可愛く悲鳴をあげる。


 ケッ、可愛い子ぶりやがって!


 ムカついたので虐める事にする。


「何?

 姉に入られると困るようなナニでもする気なの?」


 私の言葉に彼女が顔を赤くする。


「す、するわけないだろ!

 自分家でとか!」


 晶が自爆する。


「自分家以外ならするんだ‥

 へぇ〜

 そうなんだぁ。」


 私は軽蔑したような視線を彼女に向ける。


 彼女は先ほどよりさらに顔を赤くして硬直してしまう。


 まぁ、彼女イジリも飽きてきたので本題に入りましょうかね‥。


 私はドシドシと足音をたてながら晶に近づくとアイアンクローをかます。


「いきなりなんだよ!

 ちょっ痛いって!」


 晶がアイアンクローを外そうと私の手を掴んでくるので、さらに力を入れて締めあげる。


「ちょっ、マジで痛い!

 離してくれ!」


 晶が謝ってくるので少しだけ力を緩める。


「ちょっと、聞きたい事があるんだけど。」


「はぁ?

 普通、俺が答えてから攻撃してくるじゃないのか?

 何で先に攻撃した?」


 晶が真っ当な事を言ってきてムカついたので、また手に力を込めるのであった。

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