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高橋 美羽3

 親友の表情から感情が消え去ってしまう。思わず悲鳴をあげそうになったのを我慢する。


「正が最近おかしいの。

 私の身体を見て、確かに女の子を意識するようになったのは良かったけど‥。

 パッチモンギャルとカラオケに行くし‥。ハーフに樹くんとか妙に距離が近いというか‥。

 まるでハーレム系の主人公のような感じなの。」


 話している最中も親友の目がキョロキョロ動いて怖かった。


「確かにちょっと雰囲気変わったよね?

 私は嫌いじゃないけど。」


ヒャッ!


 私の言葉に親友がゼロ距離まで近づいてきたので、思わず小さく悲鳴を上げる。


「私から正を取ったら駄目だからね?」


 キスが出来そうなぐらいの距離まで近づいて親友が私に警告する。


「し、死んでも取ったりしないから。」


 漏れそうになるぐらい親友が怖いので、絶対に取らないことを伝える。


「良かった。」


 親友がニッコリ笑うと少し距離をとってくれた。


ふぅ。


 親友の迫力に気疲れしてしまった。


「でも、美羽なら仲間に入れてあげられるかな。」


 親友が笑顔で嬉しい事を言ってくれる。


「何の仲間かわからないけど、茜となら仲間になるよ!」


 それだけ信じている親友に気持ちを伝える。


「じゃあ、決まりだね。

 美羽にはいろいろ手伝ってもらいたいし‥。

 あ〜嬉しい。

 信用出来ない子よりやっぱり美羽がいいもんね。」


 親友がまたまた笑顔で嬉しい事を言ってくれる。


「ちなみに何の集まりなの?

 他にもメンバーいるの?」


 親友と心の距離がまた近づいたようで、機嫌が良かったのでさらに踏み込んだ事を質問する。


「正のハーレムを作る集まりだよ。

 入りたがってる子はいるけど、まだ選考中かな。

 あっ、美羽は今入ったから安心して。」


 先程からの流れで冗談ではない事はわかってしまっていた。


ゴクッ


私は唾を飲み込むと核心部分に踏み込む。


「弟くんのハーレムに茜は入るの?

 ハーレムに入る意味わかってるよね?

 き、近親相姦になるんだよ!」


 頭の良い茜が知らないわけがないが、聞かずにはいられなかった。


 私は親友の言葉を待った。


 親友は最後の最後で、最高の笑顔で言葉を発する。


「もちろん入るよ。

 何か問題でもあるの?」


 問題しかないのだが、親友の目には狂気が宿って見えた。

 弟くんには申し訳ないけど、私には説得は無理そうだ。

 普通なら絶対に実現出来ない夢だと思うがずっと茜を見てきた私には、もしかしたら茜なら叶えてしまうのではないかと思えてしまったのであった。


 まぁ、説得は無理そうだから私も堕ちてみるか‥。

 茜と弟くんと3人で暮らすのも楽しいかもね。


 ここに若葉最強ペアが誕生するのであった。

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