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VTuver1

「こんばんは、雫の民の皆んな元気してた?」


『こんばんは!』

『こんばんにゃ』

『待ってたよ!』

『杜若ちゃん、愛してるよ!』


 配信の開始前から待機していたリスナーがコメントを入れてくれる。


「皆んなありがとう!

 私も愛してよー。」


『俺も愛してる!』

『LOVE!』

『好きだ!』

『お前ら勘違いするなよ。俺にだけ言ったのだからな!!』


愛してるって言っただけでコメントが止まらない。


「あっ、『ケンちゃん』スパチャありがとう。

 『月の雫』もスパチャありがとう!」


「それでは、夜の集いを始めます!」


合図とともにVTuver 杜若かきつばた しずくのオリジナル曲がBGMで流れだす。


それから他愛のない話が続くと人気コーナーが始まる。


「それでは、今日あった学校の話を始めるね!」


VTuver 杜若 雫は高校生の設定で、普段の学校の話をするのが定番になっていた。


「今日もなんちゃってギャルが頑張ってて、微笑ましかったよー。」


『おもろー』

『うけるw』

『ギャル可愛いの?』


「ん?ギャルが可愛いかって?

 それがマジ可愛いの!

 それなのにまだ誰とも付き合った事ないのよ!

 今どき凄くない!」


『ゴクッ、それって処女?』

『処女!?』

『詳しく聞こう。(キリッ)』


「ちょっと!

 そこに反応しないの!

 男って処女好きだよね?」


盛り上がってきた所で携帯にメッセージが入る。


「BANされるよ!」


「あっ、今マネージャーからお怒りのメールが‥。

 もう誰よ処女とか騒いだのは‥。

 あっ、また言っちゃった。

 ごめん。」


『ダメだぞ!』

『マネージャー可愛いの?』

『紹介して!』


また炎上するのが怖いので話題を変える事にする。


「実は皆さんにニュースがあります!」


『えっ、引退するの?』

『男出来たの?』

『俺と結婚?』

『なになに?』

『許さん!』


「嫌、勝手に引退とか結婚とか言わないでよ。

 違うから。

 実は前々から話題に出てた人畜無害くんに変化があったの!

 凄くない?」


『マジか?』

『詳しく聞こう。(キリッ)』

『嘘だろ?』

『マジ?』

『うそだぁー』

『俺達の希望の星がぁーーーー』


リスナーに衝撃を与えたようでコメントはかなりの時間、止まらなかったのであった。

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