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負けられない女の戦い4

「他の競技も今日中に決める必要があるから、早く決めてもらわないと‥。」



 先生は困った表情で正を見つめてくる。

 先生の視線に気がついた正は「俺に言われても!」と言いたげな顔で応戦する。



「はい!

 こうなったら朝日奈自身にパートナーを決めてもらおう。

 それなら問題ないでしょ?」



 先生が意味が分からない事を口にする。



「いや、俺が決めるとかおかしいでしょ!」



 正はすぐに反論する。



「あー、それがいいかも。」

「もぅ、どうでもいいよ。

 早く決めてくれ!」

「うん、それが良い。」



 クラスの皆んなも概ね賛成のようだ。

 ただ、候補の女性たちは緊張度を高めていた。



「え?

 生涯のパートナーを決めるの?」

「正くんが選ぶの?」

「正くんが意中のパートナーを決めるの?」

「選ばれたら付き合うの?」

「ちょっと、皆んなの前で告白する気??」

「う゛ぅ゛、恥ずかしい‥‥」

「僕を選んで!」


 7人は多種多様な反応を見せる。



「いや、体育祭のリレーのパートナーだからね。

 告白とか関係ないからね。

 ちょっと、聞こえてる?」



 正が必死に説明するが7人の耳には届いていなかった。



 クッ、俺が選ぶ流れは変えられないかぁ‥。うーん、誰を選んでも角がたつからなぁ。


 7人の顔を見ながら考えを巡らせる。

 誰を選べば一番被害が少なくて済むか。


 親友の樹を選んであげたいけど、このクラスは良いとして他のクラスはすぐには理解してくれるとは思えない。

 樹には悪いが他の6人から選ぶしかない。

 そうなると誰を選べばいいのか‥。


 うーん、マジで困ったぞ。


 俺がパートナー決めに悩んでいると、教室のドアが突然開かれ生徒が飛び込んでくる。



「はい、はい!

 正のパートナーは私です!!」



 突然の姉の乱入に苦笑するのであった。

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