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カラオケ2

「かぁ〜イライラする!

女の方はヤル気になってるのに!!

男の方はチ◯チ◯付いてるのか??」



「高梨さん、落ち着いて!

あと言葉使い気をつけて。

お客様に失礼でしょ!」



「店長、落ち着けるわけないでしょ?

そもそもカラオケに来て歌わないって。

歌わないならヤレって感じっす!」



「いや、カラオケボックスでやったらダメでしょ?

ねぇ、そろそろ仕事しよっか?」



「店長、仕事って言われても‥。

何か変なんですよね、彼らの次に来たお客さん。

全員高校生でしかも1人で来てて。

誰1人歌わないし、何も注文しない。

やたらトイレに行くし、何かコソコソしてるし‥。

最近、高校生の間で歌わないのが流行ってるですかね?」



「いや、歌わないならカラオケボックス来なければいいでしょ?

大橋君も馬鹿なこと言ってないで何が仕事しよう。」


*    *    *    *



「店長!

やっぱり変ですよ!」



「だから仕事してよ大橋君!!」



「1人で来てるお客さん。

お姉さんタイプの人とヤンキーと背の低い外人さんと守ってあげたくなるタイプの子達が例の彼の部屋を交互に覗いてるんですよ!

まさか!?彼の彼女とか??

浮気??」



「それはないよ。

大橋君の目は節穴?

ろくにキスも出来ないヘタレに彼女?

はん!

あり得ないわ!」




「もう、彼らの事はそっとして大橋君も高梨さんも仕事しようよ!

じゃないとそろそろ本気で怒るからね。」



「「はい!」」



*    *    *    *



「正、ごめん。

実はカラオケくるの初めてで‥。

家族とも来た事なくて‥。

私から誘ったのに歌えなくて‥。」



「渚は謝ってばっかりだな。」



 渚が個室に入ってからもう何度目かの謝罪をしてくる。



「だって‥。

せっかく正とのデートなのに‥。」



 渚が泣きそうな顔でまた頭を下げてくる。

 そんな渚を見て興奮とは違う気持ちが芽生えてきていた。

 俺は渚のすぐ隣に座り直すと頭を撫でてあげる。



「こうやって2人っきりで話すのも楽しいよ。逆に歌ってる時より仲良くなれるかも。」



 渚を元気付ける為に笑顔を見せると俺の言葉を聞いた渚が顔をあげる。

 涙で濡れた目がウルウルしている。


 ドキッ!


 思わずときめいてしまった。


 渚の顔がどんどん近づいてくる。

 

 何故か腕をガッツリ掴まれてしまう。


 え?これってキスでは???


 渚の唇が俺の唇に触れる寸前、扉を開けて誰かが飛び込んでくるのであった。

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