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お願い3

「ふぅ〜。」


 社長からの電話を切ると思わずため息を漏らす。


「どうぞ。」


 後輩がコップに入った冷たい水を差し出してくる。


「ありがとう。」


 冷たい水を飲み干しながら、気がきく後輩の評価を上げるのであった。


「ふぅ〜。」


 もう何度目かのため息をもらすと口を開く。


「仕事だ。」


 先程まで賑やかだった場が静まりかえる。


 社長から送られた住所にあるマンションを部下たちに伝える。


 準備の良い部下はすでにパソコンを開いて、そのマンションを調べていた。


「確かに3部屋空きそうですね。

 あっ、でも2部屋は仮押さえされてます。」


 部下から報告がなされる。


「さて、どうしたものか‥」


 仮押さえされた部屋を横取りする方法いくらでもあるので、どの方法を使うかが悩みどころである。

 社長の雰囲気からどちらかといばプライベートに関わる仕事だろうと推測出来る。

 だとするとあまり汚い手は使わない方がいいだろう。


「正攻法だと時間がかかるな‥」


 思わず考えている言葉が口から出てしまう。


「その件は私にお任せ下さい!」


 部下の一人が名乗り出る。


 入社して2年でメキメキと実力を伸ばし、管理職にまで上り詰めた女性だ。


 正直、他の案件もあるのであまり時間をかけたくない。


 俺は部下を見る。


 私なら出来る!

 と目で訴えかけていた!


「わかった、お前にまかせる。」


 実力も兼ね備えているので任せる事にする。


「はい!」


 部下の元気な返事に成功を確信するのであった。


*    *    *    *


 母からとんでもない事を聞かさせる。


「管理会社から連絡があって、2ヶ月以内に退去させられかも‥」


「はぁ?」


 思わず変な声が出てしまう。


 私はすぐに親友に連絡する。


*    *    *    *


 茜から着信があり、驚くべき事を聞かされる。


「マンションを出ていくとこになるかも‥」


「え?何のこと???」


 最初は理解出来なかった。


 事実を確認する為、私はすぐにお父さんに連絡する。


*    *    *    *


「部屋を確保してと頼んだはずだけど‥

 何が起こっているの?

 すぐに確認して!!」


 娘からの電話をとると、声はどこか怒っていた。


「わ、わかった。

 至急確認する。」


 何が起きているのか理解出来ないまま電話を切ると、例の件を頼んだ部下を呼びつけるのであった。

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