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夜這い2

 お姉ちゃんの案内で誰にも見つかることなく、正くんの入院している病室の近くまで来ることが出来た。


 さて、難しいのはこの後だ。


 さすがにいきなり病室に入るわけにはいかない。


「こっち。」


 お姉ちゃんが正くんの隣の病室の扉を開ける。


「ちょっと!」


 いきなり他人の病室を開けた姉を注意しようとする。


「しーーー!」


 お姉ちゃんに口を塞がれる。


「アイツは感がいいから気をつけろ。」


 お姉ちゃんに注意されたので頷く。


 お姉ちゃんは病室の中にどんどん入っていく。


「あれ、患者さんは?」


 ベッドが空なので驚く。


「ここの患者は今日退院していて次の患者は明日の午後に入ってくるので、今日の夜は問題なく使える。」


 お姉ちゃんが淡々と答える。


「えっ、何でお姉ちゃんがそんな事知ってるの?」


 どうして病院の内情に詳しいのか疑問だ。


「どうしてって、看護師さんに聞いたからな。

 口の軽い看護師さんと仲良くなったから、いろいろな事を教えてくれたよ。」


 お姉ちゃんがニヤリと笑う。


 先程の道案内といい今の情報など、私の知っているお姉ちゃんではなかった。


「お姉ちゃん、どうしたの?」


 優秀すぎる姉に困惑するのであった。

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