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私の考える「なろう系ファンタジー」と自称「本格ファンタジー」の違い

ネット小説界隈で、本格ファンタジーとなろう系ファンタジーの対決が頻繁に行われ、しかも対立は激化しているという話を知り、私も一石を投じたいと思います。

私はファンタジー作品はそこまで詳しくないですが、私の定義を言えば「剣と魔法が出て、モンスターが出ていればファンタジー」と思っています。

なろうも「自称」本格派の皆さんも剣も魔法もモンスターも出ているので、ファンタジーものの条件としてはクリアしています。

ですが、少し違いがあるとすれば、自称本格派の皆さんの書く作品は「本の世界」が元になり、なろう系を書いているみなさんは「RPGゲームの世界」が元になっていると思います。

本格派の皆さんは世界観や風景描写、キャラクター描写ともに緻密で起承転結も練られた脚本のもとに堅実に行われている場合が多い。

なろう系のみなさんは中世のヨーロッパを手本としながらもRPGゲームなどで培ったと思われる「スキル」「チート」「経験値」などの単語を駆使し、日本と西洋の世界観が融合した独自の世界観を作り出している。

そして物語の起承転結よりも冒頭のインパクトを重視し、勢いで進むケースが多い。

簡単な世界観と物語の書き方の違いですが、私から言えば差異は少ないと思っています。

なろう系でよく見かける異世界転生なども、昔から異世界に赴き元の世界に帰る主人公はファンタジーの王道ですから、目立つほどの差はありません。

では、どこに違いがあり、ここまで決定的な対立を生んでしまったのか。

それは、主人公のスタンスが対極なのです!


「自称」本格派ファンタジーの主人公

常に前向きもしくは臆病

正義感が強く困っている人を放っておけない

最初は弱く、努力で強くなる

徐々にレベルアップ

仲間との喧嘩、悲しい恋のイベント多し。

ラスボスを倒し、ハッピーエンドもしくは元の世界に帰る


なろう系ファンタジー主人公

神様から特異な能力を与えられる

最初から最強

最強なので努力する必要も苦労することもなく、必然的に雑魚しかいない

有能なので神輿に担ぎ上げられ、世界総出で持ち上げ音頭を始める

ヒロインが惚れっぽい(というより主人公が有能なので惚れるのも当たり前)

絶対に帰りたがらない。帰りたくなるほどの思い出がない。意地でも帰らない!


パッとまとめましたが、こんな感じでしょうか。

つまり結論としましては、主人公を入れ替えるだけで自称本格ファンタジーにもなろう系ファンタジーにもなれるということです。


おしまい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 本格派ファンタジーとなろう系ファンタジーの違いについて考察されるのは、良い着眼点だと思います。 まずは、疑問を持つ事・考える事が大事です。 本格派とされるに至る定義に踏み込む気持ちは大…
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