第33項 「怪獣好き、 新年を迎える」
最早王都は目前だ。
しかしどうにも昼間のうちに辿り着けずに近くで野営する事になった。
王都は夕方には城下町の城門を閉めてしまうらしい。
ま、 原因は俺が魔物にうつつを抜かしてたせいなんだけどね。
ラッキーの話ではここら辺は夜でも魔物が出ないらしい。
なので特にカマクラは作らずに、 焚き火を囲んだ。
上を見れば夜空に星が数え切れない程輝いている。
実家でも思ったが、 前世では味わえない光景だ。
思わずため息が洩れてしまう。
ふと気づく。
ため息が白い。
そう言えばもう12月も終わりだ。
バタバタしていて全然意識していなかった。
それにこの大陸の冬は1月からが本番なので寒さは大した変化もないから......1月?
ちょっと待て、 今日は何日だったか。
「そろそろ時間だね」
言ったのはラッキーだった。
そういえばさっきからチラチラと時間を確認していた。
そこまで言われれば流石の俺も気づく。
ボーッと火を見ていたレナも同じようだ。
彼が見ているのは懐中時計。
原理や仕組みが前の世界と同じではないが、
この世界には時計がある。
という事は時間の概念がある。
暦も存在する。
そして今、
その暦が変わろうとしていた。
ラッキーの懐中時計の秒針が真上を向く。
その瞬間、 長針と短針が重なった。
時刻は午前0時。
今この時点で、
中央歴995年 12月31日が終わり、
中央歴996年 1月1日が始まった。
中央歴とはこの世界でいう西暦......いや元号のようなものか。
世界を巻き込んだ大きな戦争集結時に始まった元号で、 世界で統一して使われてる。
まぁ今はその話はいい。
とにかく、 とにかくだ。
「新年おめでとう」
「おめでとう。 今年もよろしく」
「よろしく」
新年が始まったのである。
それぞれが口々に挨拶をし、 そして微笑んだ。
この世界では、 新年を大々的に祝う習慣はない。
どちらかと言うと世界的にまったりモードになる。
店や仕事は休みになり、 家族で過ごすのだ。
だから俺たちの挨拶もあっさりしている。
年が明けたという事実にのんびり向き合うだけだ。
だからこう、 三人ともゆったりと、
星を見たり焚き火を見たりしていた。
「あ、 そうだ。 こんなものがあったんだった」
そんな穏やかな空気を破ったのはやっぱりラッキーだ。
とは言ってもぶち壊した訳じゃない。
穏やかなまま、 緩やかに何かを取り出しただけだ。
それは、 小さな樽だった。
人間の顔のサイズの樽。
中に液体が入っているのかチャンポンチャンポンと音がする。
というかどこから出した。
その樽の中身は予想出来た。
俺の実家にも、 先生の屋敷にも同じようなものがあった。
匂いも似ている。
酒だ。
それは酒樽だった。
「君たち、 成人して初めての新年じゃないのかい? だからお祝いと思ってさ」
言われてみればそうだ。
酒盃か、 いいかもしれない。
成人してから酒を勧められる事は何度もあった。
リトナの凱旋の祭り騒ぎの時もそうだ。
しかしあの時もその後も、 飲んでいなかった。
あの日はそんな気分になれなかったし、 その後もなんだかんだ飲む機会を逃していた。
しかし酒か。
前世ではあまり世話にならなかったな。
飲めない訳ではなかったし寧ろ好きだったが。
一緒に飲む相手がいなかったからかもしれない。
でも今はどうだろう。
目の前にはこうして一緒に新年を祝う仲間がいる。
正直まだ思う所は沢山ある。
解決してない問題は山ほどあるし、
この前ラッキーに言われて事の意味も分かってない。
だが今は年明けだ。
こんな時ぐらい少し羽目を外してもいいのかもしれない。
見ればレナも興味があるようだった。
目を爛々とさせ酒樽を見ている。
それを目の当たりにするとなんだか俺も綻んだ。
「さ、 飲もう飲もう」
そんな俺たちを察してか、 ラッキーかコップを配ってくれた。
酒樽の蓋を割り、 オタマで酒を掬って注いでくれる。
コップに並々注がれる紫の液体。
ほんのりとほんのりと葡萄の香りがする。
赤ワインだ。
葡萄酒だ。
何だか懐かしい気分になる。
レナは初めての酒に興奮気味だ。
スンスンと匂いを嗅いで子供のようだ。
......いや、 野生化しているのか?
蜥蜴は葡萄を食べただろう?
本当に失礼だな俺は。
葡萄酒を配り終わるとラッキーが音頭を取ってくれた。
今年もよろしく頼む的な前口上の後、 コップを掲げる。
「乾杯」
「乾杯」
「か、 乾杯」
ラッキーは一気にコップを空ける。
いい飲みっぷりだ。
前世ではワインはそんな飲み方はしないんだがな。
こっちではこれが普通なんだろう。
俺はというと、 まず匂いを楽しんだ。
久しぶりのワインなんだ。 焦ってはいけない。
匂いは本当に赤ワインだった。
鼻を突き抜けるようなアルコールと葡萄ジュースのようの匂いに、 思わず生唾を飲んでしまう。
まず一口、 含む。
その瞬間、 豊潤な香りが鼻を抜けた。
ワインは鼻で楽しむなんていうが、 前世ではその意味が分からなかった。
でも今なら理解出来る。
そのまま少し、 行儀が悪く見えないように口の中で転がす。
渋さと甘さとえぐみ、 そして匂い。
全てが俺の口を刺激する。
脳が活性化するような気にすらなる。
そして飲み込んだ。
カーッと喉の奥が熱くなる。
久しぶりの感覚だ。
正直前世のワインとは違う。
もっと葡萄ジュースよりで甘い。
発行の過程が違うのか?
魔術を使っていたり?
何にせよ久しぶりに酒を味わえた。
何だか嬉しい。
俺はそのまま葡萄酒を一気に飲み干した。
味わう事もなく、 喉に流し込む。
本当はこっちの飲み方の方が好きなのだ。
コップが空になった。
だから次を注ごうとオタマを取ろうとする。
しかし、
「私が先ー! えへへー! 」
とレナに奪われた。
あら、 もう出来上がってらっしゃる。
彼女は本当に酒を飲むのが初めてなようだ。
注いだ酒を、
ラッキーの真似をして一気に飲み干している。
これは悪酔いしそうだな。
俺も他人の事は言えないが。
......ていうか何杯目?
その後、 俺たちは盛大に酔っ払った。
静かな新年など何処吹く風。
お互いに何を話しているのか分からなくなるくらいまで飲んだ。
酒を奪い合いながら飲んだ。
楽しかった。
久しぶりに悩みを忘れられた。
たまにはこういうのも悪くないな。
そんな事を思いながら、
俺たちは眠りについた。
◇◆◇
「ひひぃーーん!! 」
どのくらい眠っただろう。
俺は馬の鳴き声で目が覚めた。
空が暗い。
寒空に星が煌めいている。
まだ夜だ。
馬が寝ぼけているのかもしれない。
また寝よう。
俺はまた目を閉じた。
「ひひぃーーん!! 」
うるさいな。
「ひひぃーーん!! 」
寝かせてくれ。
「ぶるるるっ!! 」
なんで今夜はこんなに騒がしいんだこの馬は。
「ぶるるっ!! ぶるっ! 」
あれ? というかあの馬、 ただの馬だっけ?
「ひひぃーーん!! ぶるっ! 」
違う。
あれはハグレだ。
酒を貰えなくて怒っているのか?
そもそもスライムが酒なんか飲むのだろうか。
違う。 違う!
これは、 何かを警戒している?
それに。
「アンラッキー・ラック」
何か、 聞こえた。
「?! 」
俺は即座に飛び起き周囲を確認する。
他の二人は寝ている。
それは別に変じゃない。
違和感は二つ。
仕切りに鳴いて警戒するものの動かないハグレに、
一つの黒い影。
真っ黒いローブを頭から被った何者か。
それは、 ラッキーの顔を覗き込むように立っていた。
「アンラッキー・ラック」
またこの言葉だ。
それにこれは魔言語。
まさか、 ラッキーに魔術を?!
俺は近くの地面の草を引っこ抜いた。
そしてそのまま『草カッター』を打つべく魔術を使う。
「『グロウ』! 『ゲール』! 」
草カッターが黒ローブに向かって飛んで行く。
何がどうなっているかは分からないが、 とにかくラッキーから引き離さなければ。
そんな気がした。
もしかしたら攻撃が効かないかもしれない。
しかし牽制ぐらいにはなる筈だ。
そう思う攻撃の着弾を見守る。
いつもの罪悪感すら影を潜めていた。
「なっ?! 」
だが、 攻撃は当らなかった。
黒ローブの目の前で勢いを失って落ちてしまったのだ。
よく見ると、 草が腐ってしまっている。
何が起きた?
腐らせて攻撃の勢いを殺した?
意味が分からない。
「『カット』! 『ショット』! 」
草がダメなら石だ。
俺は『石槍』作り放った。
しかし、 やはり結果は同じだった。
石が腐って相手に当たる前に落ちてしまったのだ。
石が腐る?!
本当に意味が分からない!
何がどうなってる。
何故いきなり襲ってきて、 ラッキーを狙う?
何故ハグレは何もしない?
色んな事が頭を過ぎる。
おかげで身体が動かない。
このままじゃ、 ラッキーが......!
「人の上で何をやってるのさ」
次の瞬間、 何かされそうな本人が目を覚ました。
「アンラッキー・ラック」
しかしそれでも黒ローブは止めない。
「悪いけど僕は魔術師じゃないんだ。 それが愛の囁きなら......応えられないね! 」
それでもラッキーは余裕だった。
冗談を言える程に。
そして即座にナイフを取り出して攻撃を仕掛ける。
冒険者としての経験。
この至近距離。
そして何よりも『幸運』の祝福。
これが揃ったラッキーは無敵だ。
そう思い、 俺は安心した。
事実。
ラッキーの攻撃は通った。
黒ローブの心臓あたりにナイフが突き刺さっていた。
いつの間にか、 呆気なく。
人を殺す事に対する躊躇もなかった。
これで決着がついた。
何が起こったのか分からないまま、 全てが終わった。
そう、 思ったのだが。
「ぐっ?! ああああっ!!!! 」
断末魔のような悲鳴を上げていたのは、
ラッキーだった。
なんだ?
何が起こった?
見ると。
ラッキーがナイフを指した場所。
そこから何かが垂れている。
血?
違う。
もっともっとドロドロした、 黒いもの。
まるでマグマやヘドロのような、 スライムのような、
そんな半液状のもの。
それを見た瞬間、 悪寒が走った。
あれはやばい。
そう直感した。
「っ!! 『グロウ』! 『ゲール』! 」
だから混乱した。
さっき効かなかった攻撃をまた仕掛けた。
あの黒ローブに触れたくないという気持ちもあった。
仲間が襲われているのにだ。
体当たりでもして引き離すべきなのに。
俺は自分の身可愛さにそれをしなかった。
当然、 「草カッター」は敵の目前で腐り落ちる。
その為疾風だけが届いた。
勿論それ自体にダメージを与えられるような効果はないが、
風が、 ローブを揺らした。
その瞬間、 見えた。
その中身が。
中も真っ黒だった。
暗闇のせいじゃない。
魔力の目や『オブザービング』だって既に使っている。
でも真っ黒だったのだ。
つまり、 ソイツは最初から黒いのだ。
ドス黒い何かなのだ。
その何かは人間の形をしていた。
けど人間じゃないだろう。
うねうねと全身が波打ち動いている。
そこに、 二つ。
大きな目があった。
人の形をした鎖骨辺りから腰あたりまで、
横ではなく縦に伸び、
それが左右の位置が少しズレている、
二つの大きな目が。
その目と、 視線が合った。
「あ、 あああああっ!!!! 」
途端に悲鳴を上げていた。
怖いというの勿論あった。
でもそれだけじゃない。
それ以上に、
魔力の目に入り込んでくる情報が多かったのだ。
なんだこれ。
なんだこれなんだこれなんだこれなんだこれ!!
一言で表すなら「魔力の塊」だ。
視界が人魂で覆い尽くされてしまう程の魔力量と大きさだった。
そしてそれが、
視線が合った事によって、
まるで太陽を直接見てしまった時のように、
目を焼き付くそうとしてくるのだ。
同時に、
まるで魔力が流れ込んでくるような感覚に陥り、
激痛が走った。
「がぁっ!! ぐぎゃああああっ!! 」
その場で顔や頭を抱えてのたうち回る。
脳が焼ける。
目が破裂する。
感じた事のない苦痛が俺の首から上を襲っていた。
殺される。 死にたくない。
痛い、 殺してくれ。
そんな矛盾した感情に頭を支配される。
ラッキーを助けようなんて事は微塵も浮かんでこなかった。
それどころか、 助けてくれる誰かを求め、
周囲を見回した。
痛みで涙が溢れ止まらないので、 歪んだ世界に助けを求めた。
大きな目はまだこっちを向いてる。
この痛みの原因はあれだろう。
ラッキーはいつの間にかドロドロの何かに、 ほぼ全身を包まれていた。
顔だけがなんとか無事のようだ。
あれでは俺を助けてはくれないだろう。
誰か、 誰か。
誰か助けて......!
そう懇願しながら視線を方々に向ける。
するとある一点で目が止まった。
そこには、 レナを起こすハグレの姿があった。
なんだアイツ、 動けるんじゃないか。
どうして助けてくれないんだ。
そんな事を思ってるうちにレナが目を覚ます。
瞬間に状況を把握し、 臨戦態勢に入った。
流石は戦士の血筋だ。
レナはそのまま黒ローブに突っ込んだ。
最近は寝ている間も槍尻尾を付けている。
だからすぐに対応出来た。
本来なら無策で奴に突っ込むのは悪手だ。
直に触れてしまったらまずい、 絶対にまずい。
しかしそう考えるとレナは適任なのかもしれない。
理解してかどうかは知らないが、
彼女は敵に触れる事無く攻撃出来る。
その、 槍尻尾によって。
「うらぁっ!! 」
「っ!! 」
黒ローブはレナの動きに気づいていたようだった。
しかし避けなかった。
その一撃が首に命中する。
普通ならば頭と胴体が離れる程のものだったが、
黒ローブの首は繋がっていた。
けどそれでも吹っ飛んだ。
おかげでラッキーから引き剥がされ、 距離が出来た。
俺も奴の大きな目から解放される。
まだ余韻はあるが痛みも引いた。
思考も戻ってくる。
レナがラッキーと敵の間に立つ。
その一連の流れに俺は感心してしまう。
寝起きからの状況判断。
仲間を助ける為に未知の相手に突っ込む勇気。
全て俺にはないものだった。
さっきまでの俺は自分の事しか考えてなかった。
それが本性なのかもしれない。
小さくて、 情けない男だ。
......やめよう。
今はそんな事を考えてる場合じゃない。
俺は気持ちを無理矢理切り替えて、 ラッキーの元に走った。
彼は苦しそうに身を縮めている。
黒ローブが離れた事によって、 ヘドロのようなものも離れたようだったが、
それが触れた部分が火傷のようにただれてしまっていた。
しかも全身がそうなっている。
己の身可愛さに行動出来たなかった事が悔やまれる。
「『キュア』! 」
回復魔術をかける。
未知の敵による謎の攻撃だった為効果があるか不安だったが、 『キュア』はしっかりと役割を果たしてくれる。
ケロイドのようになっていたラッキーの肌は元に戻り、 痛みもなくなったようだった。
しかし当然ながらすぐに動ける状態じゃない。
レナを見る。
彼女は俺たちの前から動かない。
警戒するように黒ローブの方を睨んでいる。
その視線の先。
黒ローブは今まさに立ち上がろうとしていた。
大きな目はもう見えない。
だから頭が痛くなりはしないが、 不気味だ。
何故ならさっきの一撃で首が変な方向に曲がっているのに立とうとしているからだ。
それを見てやはり思う。
コイツはに危険だ。
これ以上ここにいちゃいけない......!
しかしだ。
このまま逃げてどうにかなるのか。
何故だか分からないが、 それでは逃げ切れない気がする。
ならどうする、 どうする!
一瞬の思考の後、 身体が動いた。
「っ!! 」
地面にしゃがみ土の基本魔術を使う。
それで奴を覆う。
要は野営時のカマクラを作ったのだ。
だが今回は出入口はない。
閉じ込める為のものだからな。
一応姿は見えなくなったが不安は消えない。
これではただ隠しただけだ。
きっとすぐに出てくる。
そんな気がする。
だから俺はそのカマクラを何層にも重ねがけした。
ドーム状のそれがどんどん大きくなる。
10m程はあるだろうか。
それでもやはり不安は消えない。
所詮は基本魔術。
強度はそれ程でもない。
簡単に破られてしまう。
それなら高等魔術だ。
このカマクラをガチガチに固めたものを作って閉じ込める。
壊されたっていい。
少しでも時間を稼げればいい。
考えろ。
奴を閉じ込める為の高等魔術を。
魔言語を。
閉じ込める。
封じ込める。
その為に、 必要な言葉は......!
「『アブソープション』!! 」
思いついた。
必要な魔言語は思いついた。
しかし魔力が足りない。
思い切りやる為に、 『アブソープション』で魔力を吸い取る。
対象は勿論、 黒ローブ。
あの魔力の塊みたいな奴から奪い取る。
結果は上々。
さっきまでの頭が焼け切れそうまではいかないが、
それに届くくらいに魔力が集まり、 身体が内側から爆発しそうだ。
これはもう少しとは持たない。
今すぐ決める......!
「『コンプレッション』!! 」
こうして新たな魔言語が生まれた。
もしかすると元々存在しているものかもしれないが、 そんな事はどうでもいい。
肝心なのは、 効果があった事だ。
奴を閉じ込めているカマクラが、 ガチガチに固くなっていったのである。
『コンプレッション』。
物体を圧縮する魔術だ。
今回においては、
土で作り上げたカマクラの圧縮し、 強度を増した。
その為、 あんなにも大きかったカマクラが、 いつも使ってるサイズぐらいになっている。
今なら岩盤以上の強度がある筈だ。
そう簡単には抜け出せまい。
けど、 けどだ。
いつかは必ず抜け出してくる。
その前にどうするか。
......逃げるしかない!
「ハグレぇ!! 」
前と同じようにアイツの名前を呼んだ。
馬車で逃げる為だ。
けどその瞬間、
『コンプレッション』で固めたカマクラにヒビが入った。
「まさか、 そんな......! 」
幾ら何でも早すぎる。
こんなに簡単に破られてしまうのか?
......ああくそ! よく考えれば奴は物を腐食させる事が出来たんだった。
強度なんて関係ないのかもしれない。
「下がって!! 」
こうなれば戦うしかないと思ったのか、 レナが前に出た。
ダメだ、 奴には絶対敵わない!
そう思ってレナを止めようとした時、
「ギャオオオオ!! 」
後ろから鳴き声がした。
それは馬の鳴き声ではなかった。
俺は驚き振り返る。
すると、
そこには、
「ギャオオオオ!! 」
翼竜がいた。
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