第9話 また助けてもらいました!
今日から1日1話投稿になります!
よろしくお願いします!
今日は少し短めです!
「えっ」
呆然と見上げる俺の前にリリスが立っていた。
片手には剣身だけではなく煌びやかな鍔から柄頭にいたる黄金造り。鍔には十字の形をしており豪華な装飾と真ん中には黄金色にに輝く宝石が埋め込まれている剣を持っていた。
一眼見るだけどもその剣の圧倒的神聖さと秘めている力が感じ取れる。
「り、リリス?」
どうしてこんなところに? そう思った直後
「い、イツキさん? こんなところで何をしてるんですか?」
逆にこちらが聞かれてしまった。
「いや〜それが……」
待て、スライムにボコられていたなんてそんなの恥さらしなのでは?
だって、雑魚モンスターのスライムだぜ?
(なぁ、バエル……スライムにボコボコにされる男ってどう思う?)
(え? クソダサい)
(ですよねー)
(あ、でもダサいからって嘘つくのはもっとダサい)
(……………………や、や、やめてよね。そんな事するわけないだろ?)
(声が震えてるんだよなぁ)
「えっと、す、スライムを狩ろうとしたら思ったより強くて逆に狩られてたみたいな?」
すまん、改めていうとダサ過ぎんか? 思わず、リリスから目を背けてしまう。
こ、こんな事なら大人しくベッドでぐーたらしていたらよかった。
「なるほど! 確かにスライムって意外と強いですよね。私も最初はよくこてんぱんにされました」
えへへ……と頬を赤らめがら照れくさそうに笑う。
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、可愛いなぁ。リリスは笑顔が本当に可愛い。
それに、てっきりスライムはクソ雑魚モンスターだと思ってたんだけどやられている人もいるんだなと安心した。
「わかってくれるか? あいつら分裂なんかしやがって卑怯なんだよぉ〜それにさ〜」
スライムの強さを力説しているとくぅーと腹が鳴った。
鳴ったのは俺のお腹ではなく、リリスの腹だった。
「す、すいません!その、今日は朝から何も食べなくて……う〜!わ、忘れてください!」
少女はお腹を抑え恥ずかしがりながら叫んだ。
「くくっ、はいはい。いやぁ、しかし、可愛い音でしたねぇ〜」
「もー! からかわないで下さいよー」
恥ずかしがっているリリスの様子を可愛いなと思いながらからかっていると
グゥ〜 !!
ピタリと、笑っていた顔が真顔になる。
「プッ、す、すいませんっ」
リリスは手で顔を抑えて笑いを堪えながら言った。
(うわぁ、からかった直後に自分も腹がなるなんて、ださっ)
(うるさいっ!)
恥ずかしすぎてこの場から逃げ出したいっとぷるぷる顔真っ赤になりながら思っていると
「家に帰ってごはんを食べようとしてたんですけど、よかったらご一緒にどうですか?」
リリスは笑い涙を拭きながら言った。
な、な、なんと人生で初めて女子に食事を誘われた。
なんだこれはたまげたなぁ。
「えっ!? いいんですか!?」
「はいっ!きっとお母さん気合いを入れてたくさんのご飯を作ってると思うので良ければなんですけど」
リリスは笑顔で答える。
この子は天使か何かだろうか? 背中に純白の羽が見えるよ。
「とんでもない、ありがとうございます!」
(なんだこの子は……可愛くて美乳だし優しい!こんなの惚れてまうやろー!)
(クラスに一人いるよね〜こういう可愛くて優しい子。んですごいモテるんだよね〜純粋な優しさに勘違いした男共はフラれちゃうんだよなぁ〜)
(なあバエル、もしかしてこの子俺の事好きなんじゃね?)
(ごめん、私の話聞いてた?)
「では行きましょうか、私の家は街を出て東にある村にあるんです。」
リリスは歩き始め俺はその後をついて行った。
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