前章までのあらすじ【シーズン1】
あけましておめでとうございます。2022年寅年もよろしくお願いいたします。
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未来予知のできるエリゴルはモルカナ国の仲間(オレッ娘姫様のマルバス・性別不明のキユリー・マルバスの妹バティンなどなど)と共に、魔王国討伐のための同盟国作りを目指して国々を旅します。
マルバスの母の仇である犯罪組織“闇星”や災厄の獣どもである“十二死”などのいろいろな敵と闘いながら、やって来たのは……。
【前回までのあらすじ・シーズン1】
未来予知の能力があることをバレてはいけない主人公『エリゴル』としての活躍は夢だった。
元の世界でいつも通りに起きた『宮本薫』は自身の姉に起こされて目を覚ます。
当時の薫は高校1年生。
宮本薫は相棒とも言えるくらい仲の良かった友達である『大隈光太郎』、そして中学の仲間と共にサッカーを行うという約束をしていたのだ。
だが、実際に遊び場にたどり着くと、そのメンバーの中に1人知らない人物がいる。
その子の名前は『友ちゃん』。どうやら薫の知り合いらしいが、薫には彼女の記憶がない。
結局、友ちゃんの相手をすることになった薫。しかし、薫は友ちゃんのせいで、今見ている世界が“記憶を夢にした世界”であるということを知ってしまう。
こうして、薫は友ちゃんと嫌な記憶の追体験を行うことになってしまったのだ。
薫=エリゴルと、友ちゃん=フレンドちゃんは家族との時間や高校での日々を追体験しながらその日の思い出を振り返っていく。
その後、とある公園での事件をキッカケにて、エリゴルは相棒について良い印象を抱けなかったことを告白する。
そして、エリゴルとフレンドちゃんはその事件についての記憶を追体験し終わる。
ここでこれまでの記憶の追体験を仕組んだ元凶がフレンドちゃんということが明らかになる。
フレンドちゃんは「元の世界懐かしいな~って思えるように楽しい記憶を捜したんですが。今回の記憶が邪魔してきて……」と告白。
手違いで少し失敗したのでついでに見ていこうと考えたらしい。
だが、エリゴルは元の世界に帰りたいという願望が無いわけではないが、やることがあるから当分は帰るつもりはないことを告げる。
フレンドちゃんはエリゴルの返答を納得ができないと言いたいような不満そうな表情を浮かべてきた。
こうして、フレンドちゃんとエリゴルの過去の記憶の追体験旅は幕を閉じるのである。
エリゴルが目を開ける。キユリーとフレンドちゃんからのイタズラを受けながらも起き上がるとそこは現実ではない夢の中の世界。
どうやらキユリーはエリゴルに伝言を頼まれたらしい。
誰かからキユリーに伝えられた伝言の内容はとても長い物であったが。
ボヌムノクテムという国は現実には存在しないこと・十二死の未・“インテンブテスター・ノックス”という町で伝言の差出人が待っている。
……という情報が教えられていた。
エリゴルたちは乗り気ではなかったが、更なる情報を得るためにインテンブテスター・ノックスという町へ向かうのであった。




