前章までのあらすじ+プロローグ
未来予知のできるエリゴルはモルカナ国の仲間(オレッ娘姫様のマルバス・性別不明のキユリー・マルバスの妹バティンなどなど)と共に、魔王国討伐のための同盟国作りを目指して国々を旅します。
マルバスの母の仇である犯罪組織“闇星”や災厄の獣どもである“十二死”などのいろいろな敵と闘いながら、やって来たのは……。
【前回までのあらすじ】
未来予知の能力があることをバレてはいけない主人公『エリゴル』はモルカナ国の家老『マルファス』が地下牢獄に閉じ込められている予知夢を見てから嫌な起こされ方で目が覚めた。
『妹メイドさん』という女性がすたんがんと呼ばれる漂流物で僕を強制的に目覚めさせたのである。
姉メイドちゃんの妹と名乗る彼女。
さらに彼女からの返答の仕様がない質問から逃げるためにエリゴルはオレッ娘姫『マルバス』の助けを求めて城中を走り回ったが。
結局、強制的(拉致)という形でエリゴルは馬車に乗せられてしまったのだ。
ちょうどその頃、大陸最大の犯罪組織【闇星】の幹部会議が行われていたことは誰も知らない。
向かう場所はアンビディオ。
エリゴルとマルバスと妹メイドさんの3人に与えられた今回の目的は“魔王国討伐同盟”ではなく、敵国であるアンビディオの【女帝を暗殺する】・【囚われた家老マルファスを救い出す】こと!!
これまでの目的とは一風変わったミッションにエリゴルは正直乗り気ではなかったが渋々ミッション達成のために努力することを決意したのであった。
無事にアンビディオに到着し、ラブホテルを拠点としながら、僕と妹メイドさんは聞き込み調査・マルバスは城の偵察。
僕と妹メイドさんは慣れないクラブのような場所で偵察を行っていたのだが。
お酒の飲めないエリゴルは一旦外へ避難。
そんな時に声をかけられた青年から国外の世界のことを話す代わりに国内のことを教わる。
【蝕の集合体】・“身分証明板”・出世式・【選択者】
などのいろいろなワードを青年から教えられるが、どれもこの国の女帝は国民に感謝される素晴らしいという印象しか感じられない。
その現実を聞き、エリゴルは女帝を暗殺することへの罪悪感を抱いてしまう。
しかし、青年と別れた後、ネゴーティウムで出会った謎の少女『フレンドちゃん』と再会。
前回お世話になった彼女との再会に喜びもあり不安もあったエリゴルだったが。
フレンドちゃんから女帝暗殺への背中を押され、さらにこの国にいる【十二死】の討伐を依頼されてしまう。
エリゴルは前回の恩もあるのでその討伐依頼を承諾することにした。
すると、フレンドちゃんとエリゴルの話を盗み聞きしていた青年と遭遇。
彼の名前は【闇星】水行の使者『フォカロル・ハーデス』。
犯罪組織闇星の幹部クラスの青年との出会いにエリゴルは少し警戒しながらも彼と話を行う。
最初から喧嘩気味の2人の会話。
フォカロルはとうとう怒りを露にして、エリゴルを殺そうと攻撃を仕掛ける。
目に見えない攻撃をエリゴルはくらう寸前だったのだが。
それを助けてくれたのが妹メイドさん。
実はフォカロルは先にクラブの方へと立ち寄っており、クラブの人間を殺戮していたのだ。
妹メイドさんはその仇討ちとマルバスの母親殺しの仇討ちのためにフォカロルに挑む。
その結果、妹メイドさんは『鎖の付喪人』の能力ですぐさまフォカロルを取り押さえることに成功。
そのまま、フォカロルから闇星の情報を引き出すために拷問を行おうとしたが失敗。
フォカロルには鎖から逃げられてしまい、彼は妹メイドさんとの再会を約束してその場を立ち去っていったのであった。
女帝暗殺当日。
マルバスと妹メイドさんとエリゴルは家々の屋根を高速で走り、お城の屋根瓦の上に到着。
そこでエリゴルと妹メイドさんが【家老の救出】・マルバスが【女帝暗殺】という二手に分かれて行動を開始した。
その間、エリゴルの女装などいろいろとあって地下牢獄へと続くらしき扉の前に到着。
そして、エリゴルたちは出会ったのである。
人語をしゃべり、何でも答えてくれる十二死の獣『十二死の申』に……。
エリゴルたちは十二死の申と出会い、彼からさまざまな事を教わる。
そこで【契約者である人間の心の中にある願望を十二死は獣なりに叶えようとする】・『プルフラス』【魂の魔法使い】
などについての話を聞き、さらに秘密裏に十二死の申に相談相手となってもらっていた“この国の女帝であり闇星の火行の使者『パイモン・アモエヌス』”という存在を知る。
さらにその後、十二死の申との一対一の質問タイムがそれぞれにもうけられ、妹メイドさんの後でエリゴルの番に……。
そして、十二死の申からエリゴルは3つの話を聞かされる。
・元の世界に戻ることができる可能性
・【お前が信じるモノを見つけろ。そのモノのために生きろ】というメッセージ
・この時代のバカどもへの「愛の手段を否定はせぬが最後まで意地張って頑張れよ!!」という遺言
そして、エリゴルはフレンドちゃんに頼まれた十二死の討伐を実行するべく、十二死の申に青い短刀を振り下ろした。
さてさて、地下牢獄へと移動したエリゴルと妹メイドさんは家老マルファスと再会。
さらに捕らわれていた【闇星】・金行の使者『シャックス・ウルペース』とも望まぬ再会を果たす。
その際にゴリン流剣術の使い手『日雇い侍』もついで救いだし、牢屋からの脱獄に成功するのであった。
一方、マルバスは女帝と対面。
女帝の『ライターの付喪人』の能力により、何度も窮地に立たされてしまう。
女帝の操る炎は強力で、火柱を発したり体を炎に変化させたりというもの。
その強力な力にジワジワと追い詰められていくマルバスは途中で拾った“青い短刀”と“刀”で合成武器を作りあげる。
すると、女帝に攻撃が当たるようになり、戦況は逆転するのだが。
最後の最後で合成武器が時間切れになってしまう。
その代償は重かったのである。
こうしてお互いが限界に達したちょうどその時、エリゴルたちがマルバスのもとへと合流したのである。
マルバスのもとへと合流したエリゴルたちが見たものは巨大な妖狐へと変貌した女帝の姿であった。
十二死の申を退治したエリゴルに恨みを抱きながらも、妖狐は日雇い侍と対決。
その結末は妖狐の口から発射された膨大な火力の熱線で一時的に中断された。
妖狐の口から発射された熱線は東の町を焼失させるほどの火炎放射。まさに大災害。
その攻撃からなんとか逃げることに成功した日雇い侍を妖狐は巨大な炎の檻に自身ごと閉じ込める。
本気と本気の一騎討ち。
日雇い侍と妖狐の2度目の殺試合が始まったのである。
だが、結果は妖狐の勝利。それでも日雇い侍は諦めずに闘い続けようと立ち上がる。
その時、マルファスの一刀が分厚い炎の檻を切断。
妹メイドさんとエリゴルの連携で女帝に隙を作る。
こうして迎える。妖狐と日雇い侍との最後の殺試合。
妖狐は東の町を焼失させるほどの熱線を日雇い侍に向かって放射するが、日雇い侍は必殺技『ゴリン一天異界録』で対抗。
こうして、女帝は敗北し、モルカナ国の目的は達成されたのであった。
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【次章プロローグ】
皆が集まる。夢の中。
主の未が納めし国は平和を求め、一夜のゆとりを皆様に。
疲れた者もやって来て、立場を忘れて遊びだす。
そして、おまけにもう1つ。
エリゴル……宮本薫の過去がついに明かされれっ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ッ。
夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢夢
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新章『現虚愛夢国ボヌムノクテム』




