ミナの探検
12
こんな大きい船は初めて。見るのも乗るのも。ワクワクするっ!探検しよう!
「わたしも行きますぅ」
「うん。一緒に行こう!」
泊まってる部屋がある客室のフロア。他の階にもあるらしいけどランクが違うらしい。同じフロアには食堂やカジノ、運動スペースがある。
下の階にも食堂はあるがこっちは酒場って感じ。昼から飲んでる人が多い。絡まれるのも面倒だからチラッと見るだけにしておく。
後でショウと来てみよう。
船の1番上には展望デッキがあるらしい。いつも食事をするデッキよりも高い場所だ。
見えるものは海位しか無いが高い所から見る事が無いので楽しみだ。
上の階に向かう階段には警備の兵がいる。上階には貴族も居るんだろう。
「何処へ行く?」
警備に止められる。
「えと、展望デッキです。」
「上階には貴族様もいる。奴隷は通せない。戻れ。」
「なら大丈夫です。私達は奴隷ではありませんから。」
「…奴隷でなくても怪しい者は通せない。」
「展望デッキは誰でも入れる筈でしょ?」
「それは不審者以外だ。」
「ミナ、別の場所から行きましょう。」
ブスッとした顔をしていたが仕方ないので戻る。
「反対側にも階段があった筈ですぅ。そちらから行きましょう」
そちらでも似たようなやりとりがあったが一応通してくれた。
デッキに出ると周りには海ばかり。こんな広い世界があるなんて!
「凄いっ!空を飛んでるみたいっ!」
「広い場所はあっても何も無い場所はなかなか無いですもんね。」マミはミナの機嫌が良くなったことにホッとして笑顔になる。
「君たち2人か?」
声をかけられ振り向くといかにも貴族のお坊っちゃんぽい2人組。
「そうですけど。」
「ちょっとお茶しないか?」
「申し訳ありませんが景色を見ていたいので遠慮させて下さい。」
「獣人の癖に人間の言うことが聞けないのか?ちょっとこいよ。」
「獣人ですが奴隷ではありませんので。」
行こうとすると肩を捕まれそうになったのでスッと避けると勝手にバランスを崩して転んでしまった。
「何をするっ!」
「何もしてません。触れようとしたので避けただけです。」
「何をしているっ!」
警備の兵が集まってくる。
「この方が…」
「こいつ等に突き飛ばされたんだ!」
「はぁ?勝手に転んだんでしょ。」
「お二人に誘われて断ったのですが、この方が私の連れを無理やり連れて行こうとしたので避けたら転んでしまったんですぅ。」
マミが補足してくれる。
「違うっ!お前が突き飛ばしたんだ!」
「どちらにせよ、場所を変えて話を聞くので着いてきてもらう。貴族様達もよろしいですね?」
その後小部屋に連れて行かれ長々と説明をしたが、警備の兵はうんざりした様子でもうデッキにあがるな言われ解放された。
その後、納得いかない様子でショウ達の方に戻ったのだった。




