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異世界で借金返済!?

書きためた結果、我慢できず早めの投稿にしました!

ケモミミ幼女にTS転移した主人公が借金を返済するために奮闘するお話しです!

転生幼女シリーズのノリからシリアス要素を少し抜いた感じのお話です。

1話3000~6000文字を目処に書いていこうと思います!

目の前には大量のモンスターの群れ。

こんな異常な数を相手に立ち回る事になるとは思わなかった。

何でのんびりしてただけの毎日からこんな事に…まぁ良い。

少なくとも今は戦う理由はある。


「さぁ、やるか! ルア!」

(了解です)


手元に大剣を呼び出して貰い、その大剣を構えた。


「うん!」

「援護は任せてください!」


自分の背丈以上にある巨大な大剣を握り締め

モンスターの群れに向って走り出す。


「ブレイブスマッシュ!」


購入したばかりのスキルを発動し、眼前のモンスターを一掃する。

ほんの一撃で目の前のモンスター共が崩れ、視界が開いた。

だが、大きな隙が生じ、俺へ飛びかかってくるモンスターも居る。


「させない!」

「私だってお姉ちゃんを守るの!」


だが、俺に飛びかかってきたモンスター達は背後から飛んで来る

頼りになる仲間達が放った矢により撃退される。


「サンキュー! さて…暴れようか!」


まだまだモンスターは居る! 何とかこの王都を防衛でも何でもしてやるよ!

借金返済のためだ、必死に食い付いてやる!









「うっしゃ! UR来た!」


いつも通りに課金課金! ようやく欲しいキャラを引けたぜ!

結構金を借りちまった訳だが、まぁ問題無いよね。

だが、明日また新キャラが来るみたいだし、急いで買いだめせねば!

外に出るのも魔法のカードを買う瞬間だけだし、金は働かなくても手に入る!

何か借りるという名目だが、別に貰うでも構わないよね!

てか、大学生が金稼げるわけ無いし当然だよな。


「よしよし、今日も近場のコンビニへ!」


いつもの道のりをいつも通り、心を躍らせながら進んだ。

すると瞬間、ガラスが激しく割れる音が聞えた。

周囲を見渡しても何も無い…上? も、何かあるわけでもなかった。

変な音が聞えたんだし、何処かで何かが起こってるのは間違いないんだろうけど。

でも、何処にも何も無いし…聞き間違いか? だが、そんな聞き間違いをするか?


「まぁ、気のせいと言う事で」

「気のせいと言う事はありませんよ」

「へ? なん、はぁあ!?」


足下から声が聞えたと思い、足下を見ると、そこには大きな亀裂が入っていた。

こんなのあり得ない! 常識的に考えてあり得ない!

そもそも、地面からガラスの音が聞えるわけが無いだろ!


「なんで地面からガラスの音が!」

「そこじゃ無いでしょうが!」

「は? わぁああ!」


その亀裂から小さな手が伸びてきて、俺の足を強く掴み引きずり込んだ。

一瞬過ぎて何がどうなったのか分からなかった。

更に目を開けると、余計に訳が分からない空間が見えた。


「…あれ? 何これ、何か綺麗…」

「ここは世界の狭間です、阿部あべ 晴夜せいやさん綺麗なのは多種多様な世界が見えるからですね」

「へぇ…って、何言って…てか、は? 何これドッキリ?」

「こんな精巧で華麗なドッキリを、何故あなた如きが受けると思うんですかねぇ」

「まぁ、確かに俺は目立たないし、分類的には社会の屑かも知れないが。

 ほら、一応大学首席だし、あまり勉強してないし性格酷いけど。

 それなりに有名人ならあり得るかなと」

「なんであなたみたいな人が大学首席なのか不思議でなりませんが

 才能だと言う事でしょう」

「それ程でも」

「と言う訳で、その才能をしっかりと使ってください」

「いやだ、てかあんた誰だ?」

「遅いですよ…まぁ、私は女神です」

「…いやぁ、ドッキリの設定にしては壮大な」

「いえ、マジです、とりあえずあなたにはこことは違う世界に移動して貰い

 そこでその才能を十分に発揮してもらおうと思います」

「はぁ?」


いや待って、まるで理解できない、これはドッキリでは無いのか?

多分ドッキリだろう、きっとそうだ…そもそも女神とか世界の狭間とか

まるで意味が分からない、結構色々と勉強を仕方なくしてたからかな。

マジに勉強してたら、その可能性があるという事を把握できたのでは?

いやいや、仮に把握できたところでこの状況は理解できないだろう。


「その世界で色々と活躍をしたりして、お金を稼いでください。

 そのお金を私が受け取り、加護とか色々と差し上げますよ」

「女神って金の女神? それとも商売の女神?

 そもそも女神とかって言うのを信じてないし

 大体世界が複数あるとか、別世界だとか信じてないけど」

「お金というのはですね、あくまで対価としてです。

 その分のお金をあなたの借金返済に充てます」

「何で? 借金返済とか意味わかんないし、そもそも何で女神がそれをする?」

「一応、あなたは私の加護対象なんですよ、正確にはあなたの家庭が加護対象。

 なので、あなたも一応は庇護下にある存在なので、更生させます!

 と言う訳で、とりあえず性別を女にしてあげますので行ってらっしゃい」

「へ? いやちょっと待ってまるで意味が分からない女にする意味は何!?

 てか、女とか意味わかんないこと言うなし! ドッキリだろこれ!」

「初期能力は剣術(特大)か格闘(特大)か魅了(超)か

 色々ありますが、まぁお勧めはこの3つです、どれが良いですか?」


いや、そもそも納得できてないけど、その3つだと…魅了が気になるな。


「いや、そもそも納得してないけど、一応聞くけど魅了って何だよ」

「その名の通り、異性を引寄せます、異世界に飛ばした後のあなたは女なので

 男が寄ってきます、その男に身体を売ってお金を稼ぐことも出来ます。

 特別に高性能な身体にしてありますので、身体を売ると言う手はありですよ」

「無しだよ! そもそも異世界とか信じてないけど、色々とあり得ないけども!

 でも、少なくともその魅了は無い! 男に興味などあるか! 美少女よこせ!

 こう、ソジャゲーに良く出てくる感じの獣耳美少女をだな。

 あ、ロリ少女でも構わない」


やっぱり可愛いよねロリ少女や獣耳少女!

ロリ少女はあまり強くないパターンが多いけど

やっぱり可愛いからなぁ!


「……それはまぁ、とりあえず何が良いか言え」


何でいきなり命令口調!?


「何か恐いですよ、自称女神様」

「選びなさい」


お、怒らせたかな…だがまぁ、これ以上怒られるとヤバそうだし、答えるか。


「わ、分かったよ…じゃあ、格闘(特大)でお願いします」

「よろしい、では行ってきなさい、しっかり更生するのですよ」

「ん? 行くって何処に? そもそもここは何だよ、ドッキリだよね!?」

「最初に言いましたが、あなた如きにドッキリはあり得ませんので」

「へ? あ、わぁああ!」


ちょっと待って! また目の前が眩しく! 眩しくなった!


(大丈夫、俺達に任せてくれ)


何だ? 何か見えた…白黒で、まるでモノクロ映画のような映像が。

画面…で良いのか? その画面はノイズも走り、まるで古い映画だ。

最初に映ったのは…人の様な輪郭だった。

だが、顔は見えない、顔はピンポイントで黒塗り、分かるのは精々輪郭だけ。

そして、頭に生えた垂れた2つの耳と尻尾だけだった。


(皆は休んでて…私達が何とかするから)


次に見えたのも最初に見えた人型と同じ様に顔だけ見えなかった。

しかし、同じく耳と尻尾は見える。

こっちの人は、耳は垂れてはおらず、立っていた。

それ位の差しか分からなかった…


「うぅ…」


画面に大きなノイズが走ったと思うと、場面が変る。

次は大量のモンスターがこっちに向って来ている。

大量の土煙を上げ、そのモンスターが映る。

そして、次に見えたのはボロボロになったあの時の2人だった。

いや、顔は見えなかったが、服は同じでそうだと分かる。


(……私達もこれまで…かな)

(諦めるなよ、何度失敗しても今まで乗り越えてきただろ?

 特にお前は、最初何も出来なかったじゃないか、俺に誤って矢を当てたりな)

(懐かしい…なら、いつも通り、私を守ってくれる?)

(勿論守るさ、それが俺の役目だから)


顔に掛っていた黒い影が、あと少しで晴れそうになった瞬間

映像はブラックアウト、ブラウン管テレビを切ったときのように途切れる。

そして、何も見えない映像の中で声だけが聞えた。


(限界突破……ワービースト)


激しいノイズの音が聞えたが、その音の中でもハッキリと聞えた声。

その最後の言葉に何か意味があるのか、ワービーストという言葉に

どんな意味があるのか、俺には分からなかった。

しかし、その声が聞え後、俺の意識が戻ったのは確かだ。


「う…うぅ…」


最後の声が聞えた後、俺は見覚えの無いベットの上で目を覚ました。

なんて言うリアルな夢…まるで、経験したかのような、そんな感覚…

しかしながら、そんな妙な夢よりも妙な状況が今目の前で起こっている。

見上げた天井、確か俺ん家の天井は白っぽい天井だった筈だ。

だが、今俺の目の前に見えている天井は、どう見ても木製…


「…はぁ?」


不思議に思いながら、窓の外から周囲を見渡すと、何処も彼処も木製住宅。

ちょっと綺麗な木製の家、どうも2階建ての家は無く平屋ばかりだった。

周囲を見渡しても、どうも平原や小規模の畑しか無い。


どうもこの家は丘の上に建っているようで、それらを見下ろせる。

日本ならば当然、ビルとか、そう言う背の高い建物があるだろうが

どうも、何処にもビルみたいな高い建物は無い。


いやまぁ、建物は無いが、かなり高い物は見えた。

この村から少し先に見える、馬鹿みたいに大きな森だ。

その森はこの村を取り囲む壁の様にそびえ立っていた。


どうも、技術的な物はあまり見えないという感じだ…

精々、噴水程度かな、技術があるって言うのは。

遠目だけど噴水だろう、あれは。


「…え? これが異世界?」


い、一応明かりがあるし、電気はあるのか…でもどうだろう。

電気の割に配線は何処にも無いし、スイッチと思われる物も無い。


テレビは置いてないし、当然ながらアンテナも無い。

スマホは…手に持ってない、ヤバい、どうしよう!

スマホが無いとイベントが! うぅ、いや、今はそんな場合じゃ無いのか?


そもそもここが何処かすら分からない…あ、でも冷蔵庫はあるのね。

えっと、部屋は…寝室が1箇所、目覚まし時計が2つある、何でだ?


で、キッチンが1箇所か、皿が多い気がするな、可愛らしい皿と普通の皿の2種類ある。

で、リビングが…この部屋かな、あ、リビングからすぐにキッチン行けるのな。

キッチンからリビング丸見えじゃ無いか、寝室は壁で隔てられてるが。

で、キッチンの奥側にトイレで、トイレの隣にある部屋は風呂場か。

これならあわせれば良いのにわざわざ分けるんだな。


む? 歯ブラシが2種類…? あ、これもしかして1人じゃ無い?

あーっと…でも、コンセントは何処にも無いし、意味が分からない。

キッチンもあって、火も付くからガスはあるのか? でも、ガス栓ないしなぁ。

しかも、ただ押すだけじゃ無く意識して押さないと付かない。


更には何か場所が高いから、手を伸ばしてギリギリたうって程だし。

あぁ、ここに足場がある、可愛らしい足場が、これを使えば丁度良いな。

しかし、なんか訳が分からない…何か周りの物は大きく見えるしなぁ。


「んー? ん、ん?」

「どうです? これがファンタジーの世界ですよ。

 因みにこの照明やガスなどは魔力等で賄っているのです。

 消そうと思えば消えます。狸型ロボットの魔法の世界的な感じです」

「あ?」


何だ? この蝶…何か喋ったような…あれ? 気のせいかな?


「何だよこの蝶」

「いやまぁ、蝶でも構いませんが、どっちかというと妖精でしょう?」


あれ? やっぱり喋った? そもそも妖精って。


「何か無線機的な物が付いてるんだろ、とりあえずここら辺とか」

「……これで分かりますか?」


呆れた様な声が聞えた後、蝶が光りそこから自称女神様が姿を見せた。

そんでまぁ…俺の指先は随分と柔らかい物を突っ突いてる気がする。


「はぁ!?」

「これで分かりましたか? 私はあなたをここに連れてきた女神です。

 後、その手を今すぐ離しなさい、消し飛ばしますよ?」

「え? あ、ごめん…」


ひとまず女神とか言う奴の胸に当っていた指先をどかした。


「何これトリック?」

「…どこぞのアフロみたいなことを言わないでください」

「いやでも、いきなりそんな事を言われても…所で何かその。

 俺の声、何か高くなってない? そう言えば、身体も怠い気もするし」

「ほぅ、鏡を見ていないのですか?」

「え? 鏡なんて見ないって、そんな面倒くさい」

「では、見てみればどうですか?」

「え? 良いよそんな」

「見てきなさい」

「わ、分かりました」


やっぱりこの自称女神様恐いな…何か気に触ることを言ってるのかな。

とりあえず、怒られるのはヤバそうなので自称女神様の言うとおりに

鏡と思われる場所の前へ移動した。

その鏡には布が掛けてあって、鏡だと断定は出来ないけど

形的にはほぼ鏡だろうしな。


「では、ご覧くださいな」


自称女神様がにやけながら布をめくると。

そこには茶色い垂れ耳が生えている女の子が居た!

え!? マジで! 何これ可愛い! 多分この耳は犬だな!

垂れ耳って良いよね! しかもふさふさの尻尾もあるし、獣少女だ!

服装は白いキャミソールと本当にシンプルな服装だった。

下着はスカートでは無くGパン、そこは雰囲気とは違うが!

まぁ、大体の初期装備とかこんな感じだよね、髪の毛は茶色いショート。

瞳の色も茶色く、背も低い幼女! 尻尾もピョコピョコ動いてて可愛い!

多分あれだな、ソジャゲとかならあまりレアリティが高くないけど

人気が出て後から最高レアで復活するタイプの女の子だ!


「これは可愛いな!」

「えぇ、可愛いですね」

「…か、可愛い…んだけど」


でも、問題は…その…これって確か鏡だよな?

何で鏡にこんなに可愛い女の子が!?

え? じゃあ…その…も、もしかしてその…


「えっと…もしかしてこれって…俺?」

「はい、あなたですよ」

「待って!? 何でこんな事になってるの!? 聞いて無いけど!?」

「言ったじゃないですか、それにこの容姿が好きだったんですよね?」

「え?」

「ほら、こっちに転移させる前に色々と言ってたじゃ無いですか。

 ロリ少女だとか、獣少女だとか、そんな事を。

 なので、特別に合わせてあげました」

「いやいや! 確かに見るのは好きだが! あくまで見るだけで!」

「毎日見ることが出来ますよ? 一心同体ですし」

「一心というか本人だからね!? 同体というか本体だからな!?

 違うだろ!? 本人じゃん! 一心同体じゃ無くてさ!」

「大丈夫ですよ、鏡があれば見放題です」

「本人じゃ意味ないんだよぉお!」

「因みに名前はセイナ・ドライです」

「何、自称女神様の名前?」

「いえ、この世界でのあなたの名前です」

「はぁ!?」


うぅ、な、何でこんな事に…ただのドッキリじゃ無いのか?

意味が分からない…何の意味も分からない…畜生、どうなってる…

てか、俺の名前がセイナって…知らないけど!? いきなりすぎるし!

あ、でも名前の由来は少し分かる気がする、晴夜だから

その名前をちょっともじって女の子風にしたんだな、漢字で書くと静奈かな。

こう考えると名前って不思議だなぁ、最後にな付けるかやと付けるかで

男女の名前が区分けされるという、不思議な感じ…てか! そんなの今はどうでも良いだろ!

妹の本格登場は第3話からとなっております!

是非、お楽しみに!

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