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5th world   作者: リープ
二章 少年たちは変わった世界の中に飛び込んでいく
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庭の熊さん

『うわああああああ!』

男の悲鳴が聞こえた。




「な、何ですか!?」

佐山さんは不安そうな表情で聞いた。


「分からない。外から聞こえた。とりあえず行ってみる。佐山さんはここにいて」

「私も行きます!」

「でももしかしたら危ない目に合うかも」

「そんなの今更です。私も行きます!」

こうなった佐山さんは手ごわい。


「しょうがない。一緒に行こう」

「はい!」



そうして俺たちは外に出て声がしたほうへ走っていった。






そしてそこにはマッシュルームカットのシルエットが見えた。


木野だ。


木野は腰を抜かして座り込んでいる。




「木野さん!どうしたんですか!?」

俺が駆け寄って聞いた。


「と、突然手紙で呼び出されて。そしたら。あ、あれ」

そう言って木野は前方を指さした。


俺らがその方向を向くと





月明りでシルエットしか見えなかったがそこには熊がいた。



いや、正確には熊のような大きな男が・・・。


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